三大キャリアから格安SIMへ乗り換えることは家計の節約において欠かすことはできません。
本記事では「格安SIMに乗り換えてみたいけど手順がよくわからない」という人のために、格安SIM申し込みの前段階も含めて、全手順を解説していきます。
格安SIMとは
自社で回線を持たずに三大キャリア(docomo,au,SoftBank)の回線を借りることで、設備投資やメンテナンスコストを抑えることにより、格安でSIMカードを提供している携帯キャリアを「MVNO」と呼びます。また、店舗を持っていなかったり広告費を掛けないことも格安でサービスを提供できる要因の一つとなっています。
格安SIMについてよくわからない人は、まず以下の記事を読んでいただくと、今回の記事が理解しやすいかと思います。
三大キャリアから格安SIMへ乗り換える手順
①SIMロックを解除しておく
②メールアドレスを準備しておく
③乗り換え先を決める
④MNP予約番号を発行する
⑤格安SIMへ申し込みを行う
⑥届いたSIMカードを挿入する
⑦開通手続きを行う
実際に、格安SIMに乗り換えるための全手順を7ステップでわかりやすく紹介していきます。
①SIMロックを解除しておく
2021年10月以前に大手携帯キャリアから販売された端末には、他社回線のSIMカードが利用できないようにするためのロックが掛かっています。これを「SIMロック」と呼び、「SIMロック」を解除してどの回線でも使用することができる状態にすることを「SIMフリー」化と呼びます。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合、SIMフリー端末でなくても良い場合がありますが「SIMロック」にメリットは一つもありませんので、必ず解除しておくことを強くおすすめします。
なお、SIMロックの解除は無料でできる方法があるので、以下の記事を参考にSIMロックを解除しておいてください。
②メールアドレスを準備しておく
大手キャリアが提供する「@docomo.ne.jp」、「@ezweb.ne.jp」、「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールは、キャリアの解約と同時に使えなくなります。また、格安SIMキャリアはキャリアメールを取り扱っていないのがほとんどです。
そのため、事前にキャリアや端末を問わずに利用できるGmailやYahoo!メールでメールアドレスを新規取得しておいてください。さらに、必要であれば通販サイトなどに登録しているメールアドレスを新規取得したものに変更しておくと良いでしょう。
③乗り換え先を決める
携帯代・スマホ代を節約するための最大のコツは、自分にとって最適なプランを見つけることです。データ容量を余らせてしまうのは無駄ですし、足りずに追加で容量を購入するのはもっと最悪です。
まずは、現在契約中のキャリアのマイページで「自分が毎月何GB使っているのか」を調べて下さい。その後、自分の月々のデータ消費量に近いプランを提供しているキャリアを選ぶという順番になります。
データ容量別の最安キャリアを以下の記事で紹介しているため、乗り換え先を検討する際の参考にして下さい。
④MNP予約番号を発行する
いま使っている電話番号をそのまま次のキャリアへ引き継ぐことを「MNP」と呼びます。このMNPによる乗り換えを行う際には、以下のような手順を踏む必要があります。
1.現在契約中のキャリアでMNP予約番号を発行する
2.乗り換え申し込み時にMNP予約番号を入力する
ドコモ・au・ソフトバンク全て店舗に行けばMNP予約番号が発行できます。また、わざわざ店舗に行かなくても電話やネットで完結できる方法もあるので以下で紹介しておきます。なお、MNP予約番号発行が完了しても解約になるわけではありません。乗り換えが完了するまで引き続きスマホは使えるので安心して下さい。
ドコモ
ドコモインフォメーションセンターで手続き可能です。ドコモ携帯電話から:151(通話料無料)、一般電話から:0120-800-000(通話料無料)、対応時間:9:00 ~ 20:00(年中無休)となっています。
ネットの場合は、dアカウントから手続き可能です。また、手続きの前に解約時にかかる費用も確認することができます。
au
受付窓口で手続き可能です。
電話番号共通:0077-75470(通話料無料)、対応時間:9:00 ~ 20:00となっています。
ネットの場合は、「My au TOP >画面上部「スマートフォン・携帯電話」>ご契約内容/手続き>お問い合わせ/お手続き>MNPご予約」で手続き可能です。
ソフトバンク
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)お問い合わせ窓口で手続き可能です。ソフトバンク携帯電話から:*5533(通話料無料)、一般電話から:0800-100-5533(通話料無料)、対応時間:9:00 ~ 20:00(年中無休)となっています。
ネットの場合は、My SoftBankから手続き可能です。また、手続きの前に解約時にかかる費用も確認することができます。
⑤格安SIMへ申し込みを行う
MNP予約番号が発行できたら、いよいよ乗り換え先のキャリアへ申し込みを行います。
申し込み中にSIMカードの種類を選択する箇所がありますが、「音声通話付きSIM」が電話番号を持てるSIMカードなのでそちらを選択して下さい。なお、キャリアによって表現が違う場合があるため以下に例を挙げておきますが、「音声」と入ったものを選べば間違いありません。
⑥届いたSIMカードを挿入する
SIMカードというのは、上の画像のようなスマホ本体に入っている契約情報が書き込まれたカードのことです。専用のピンがなくてもクリップや画鋲の先などでも取り出すことができます。
これが申し込んだ格安SIMキャリアから郵送で届いたら、いま入っているSIMカードと入れ替えます。大抵の場合は説明書が同梱されているため心配ありませんよ。
⑦開通手続きを行う
SIMカードを入れ替えるだけではまだ使えるようにはなりません。同梱されている説明書に従って開通手続きを行います。この開通手続きが完了すると同時に、元々契約していたキャリアの解約手続きが自動的に完了します。
なお、iPhoneの場合Wi-Fi環境がなければ開通手続きが行えないため注意して下さい。
開通手続きが完了した時点で、めでたく格安SIMへの乗り換えは完了です。
不要なオプションは付けない
これは手順とは違いますが、節約におけるポイントとして読んで頂ければと思います。
乗り換え時の申し込み段階で様々なオプションを選択できるのですが、ほぼ全て必要ないと筆者は考えます。特に高額なオプション料が掛かる「かけ放題」と「スマホ保険」の2点について解説します。
かけ放題オプション
もちろんそれぞれの生活スタイルによって付ける付けないは変わってくるのですが、スマホを使っている場合、無料で通話できる方法はたくさんあります。これらの方法を知った上で「かけ放題オプション」を付けることには反対しませんが、本当に必要なのか検討することをおすすめします。
かけ放題は携帯代において最も高額なオプションの一つです。以下の記事で無料で通話できる方法を紹介しているので、ぜひ目を通してみてください。
スマホ保険
筆者はこのオプションも不要であると考えますが、ここは個人によって判断が分かれるところです。筆者が“スマホ保険は不要である”と考える理由は以下の記事で解説しています。
もしもそれでもスマホ保険に加入する場合は、携帯キャリアもしくはメーカーが提供する保険はおすすめしません。おすすめは保険会社の商品で、マイシュアランスもしくはモバイル保険が最もコスパが良いです。
以上2つの保険については以下の記事を参考にしてください。
格安SIMに乗り換える手順のまとめ
格安SIMへの乗り換え方がわからず、乗り換えできなかった人も本記事の手順どおり進めていけば必ずできるはずです。
携帯代という固定費は、一度下げてしまえば半永久的に支出を抑えることができます。何か不明な点があればTwitterやInstagramから気軽にご質問ください。