専業主夫の超節約術

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iDecoの投資先はS&P500一本だと“危険”な理由

iDeCoやつみたてNISAなどの積立投資といえば、インデックス投資です。そして、インデックス投資といえば米国のS&P500が最も代表的でしょう。

そのため、銘柄は「S&P500にしておけば間違いない」という風潮がありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。

iDeCoにおいては、その思い込みが致命傷となる場合があるので、初心者にもわかりやすく解説していきます。

iDeCoとは

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iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」といって、加入者自らが掛け金を運用して自分年金を育てていくための制度です。拠出額(掛金)を自分で確定(決める)して運用する私的年金になります。

iDeCoには税制上でかなりの優遇措置があるため、貯蓄や個人年金保険よりも利回りが良く、老後資金対策にもってこいの制度なのです。

iDecoのメリット・デメリットや始め方などの基本的な知識については、以下の記事で詳しく説明しているので是非参考にしてください。

S&P500とは

S&P500とは、アメリカの超優良企業500社で構成された代表的な株価指数(インデックス)で、日本でいう日経平均のようなものです。

S&P500に連動するインデックスファンド(投資信託)を購入することで、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)を中心としたアメリカの代表的な企業全体に投資することができます。

そのため、つみたてNISAやiDeCoにおいてもS&P500連動型インデックスファンドはとても人気で、多くの証券会社の買付ランキングで常に上位に位置しているのです。

iDeCoの投資先はS&P500一本だと“危険”な理由

S&P500などのインデックス投資は、日々の相場に一喜一憂することなく、運用していることを忘れるぐらい無心で積み立てをすることが良いとされています。

しかし、iDeCoにおいても同じ戦略でよいかと言われるとそうではありません。

ここからは、本記事のテーマである「iDeCoの投資先はS&P500一本だと危険な理由」について解説します。

①iDeCoは老後資金だから

つみたてNISAなどの“使用時期や用途の決まっていない投資”と違って、iDeCoは『老後資金のため』と明確に用途が決まっています。

投資を行う以上、失敗しない保証などないのですが、iDeCoの運用成績は老後の生活に直結すると考え、なるべく失敗しない運用を意識する必要があるでしょう。

そのため、安易に「S&P500一本」と決めつけてしまうと、受け取り時に後悔する結果となるかもしれません。

なお、つみたてNISAにおいても『マイホーム資金のため』や『教育資金のため』など、用途を決めている場合もあるでしょうが、前提として余剰資金で行うべき投資であり、失敗が許されないiDeCoとは性質が異なると考えています。

繰り返しになりますが、iDeCoは『老後資金のため失敗できない』ので、銘柄選定は慎重に行う必要があるのです。

②元本割れの可能性があるから

株式や債権で運用する以上、最悪の場合元本割れする可能性も頭に入れておかなければなりません。

具体的に言うとS&P500の場合は、以下のとおり投資期間が20年未満だとリターンがマイナスになる可能性を秘めています。

上のデータを見ると、”S&P500にするのかそれ以外にするのか”の判断基準には、投資期間が大きく関わってくることがわかるでしょう。

『インデックス投資と言えばS&P500』と連想しがちですが、「積み立て期間が短い」、「絶対に元本割れさせたくない」という人は、リスクの低い債権などを中心に商品を購入するべきでしょう。

③暴落の可能性があるから

つみたてNISAでも、iDeCoでも投資に暴落は付き物です。

実際、S&P500においても約10年に一度のペースで暴落に見舞われています。そして、時間を掛けて回復し成長を続けているのです。

長い目で見ると暴落した株価も元に戻ることが予想されますが、iDeCoにおいてはこの暴落のタイミングがとても重要なのです。

もしもiDeCoの受け取り時期に暴落が来てしまったら最悪です。

その理由は次の④で説明していますが、いずれにしてもS&P500に投資すること、つまり株に投資するということは、暴落のリスクも抱えているということを理解しておかなければならないのです。

④受け取り時期が決まっているから

例えば、「60歳から受け取ろう」と決めて運用している人の銘柄が、60歳時点で運悪く暴落していたとしましょう。

このとき、最もシンプルな対応策として「受け取り時期を遅らせる」方法が挙げられます。受け取らずに価格が回復するまで運用を続けるのです。

しかし、この方法は老後資金に余裕のある人しか実践できないでしょう。iDeCoをアテにしている人にとっては、たとえ暴落していようとも受け取らない訳にはいかないのです。

また、「受け取り時期を遅らせる」方法を実践するにしても、iDeCoはどれだけ遅くとも75歳までには受け取りを開始しなければなりません。

ですが、75歳時点で価格が戻る保証はどこにもありませんし、“お金を使う力”は歳を重ねるごとに衰えていくため、やはり体力のあるうちに有意義に使いたいものです。

つまり、受け取り時点で価格が暴落していた場合、そのまま受け取るにしても受け取らないにしても、『何のためにiDeCoをやってきたのか…』と後悔する羽目になるのです。

iDecoは自分で考えることが重要

では、一体どうすればいいのかというと、それは『自分で明確な戦略を立てること』です。

iDeCoにおいては「開始年齢、受け取り時期、目標金額」など、人それぞれ条件が全く違うため、銘柄の選択に絶対的な正解はありません。

例えば年齢一つとっても、20歳から始める人と50歳で始める人とでは戦略が全く違います。20歳の人は攻めのポートフォリオを、50歳の人は守りのポートフォリオを組むことが多いでしょう。

中には、50歳から開始しても攻めのポートフォリオを組む人もいるかもしれません。

それが、「75歳で受け取るとして25年運用できるな」「S&P500は20年以上保有すれば元本割れしないはず」と自分なりの根拠に基づいた戦略なのであれば、とても素晴らしいと思います。

つまり、筆者は”iDecoでS&P500一本に投資すること”自体を否定している訳ではなく、「よくわからないけど、みんなS&P500に投資してるからそうしよう」と、”よく考えもせず”にS&P500一本に投資することへの危険性をお伝えしたいのです。

筆者の考えるiDecoの戦略

「大切なのは自分で考えること」と前述しましたが、全くの初心者からしてみれば、少々ハードルが高く感じてしまうのものでしょう。

そこで、筆者が考えるiDeCoの戦略を公開するので、ポートフォリオを考える際のヒントにしていただければと思います。

受け取りまでの期間が長い人

運用期間を長く取れる人は、運用期間を三等分し、初期・中期と後期で戦略を変えます。

具体的には、中期までは資産の最大化を目指します。そして、後期には育てた資産を守る戦略へとシフトするのです。

S&P500で増やした資産を配分変更もしくはスイッチングして、債権や現金の割合を増やしていくことで守りを固めます。

配分変更、スイッチングに関しては後述しています。

受け取りまでの期間が短い人

運用期間を長く取れない人は、最初から株式の割合を小さくし、債権の割合を大きくして購入します。もしくは債権100%でも良いでしょう。

前述したとおりS&P500は、投資期間が20年未満の場合、稀ですが元本割れする可能性があります。

なので、短い運用期間で確実に資産を育てるためには、ローリスクローリターンの債権を中心にポートフォリオを組むというのが筆者の考えです。

iDeCoを守りのポートフォリオに変える方法

S&P500一本で資産を増やしてきた人が、守りの戦略にシフトする際に有効なのが「配分変更」と「スイッチング」です。

iDeCoで築いた資産を守るために不可欠な知識なので、必ず押さえておきましょう。

①配分変更

購入している銘柄の割合を変えることを配分変更と言います。

S&P500に20%、債権に80%など、受け取り時期が近づくごとに株式の割合を減らし、資産を守るためのポートフォリオに変化させていきましょう。

②スイッチング

S&P500で築いた資産を売って別の銘柄を購入することをスイッチングと言います。

リスクの低い債権を購入したり、現金に変えておくことで価格下落のリスクを回避し、受け取り時点での資産を確実なものにしましょう。

S&P500以外のおすすめ銘柄

iDeCoで購入できるS&P500以外のおすすめ銘柄を紹介していきます。

なお、以下はつみたてNISAの記事ですが、資産を増やす時期になぜS&P500が有効なのかを解説しています。興味がある人は是非ご覧ください。

全米株式インデックスファンド

これ1つで、S&P500だけでなく中小型株を含むアメリカの企業約4,000社に分散投資することができる人気の王道銘柄で、証券会社の買付ランキングでは常に上位に並んでいる銘柄です。

この全米株式インデックスファンドとS&P500インデックスファンドは、ほとんど同じような値動きをするためどちらを選んでもそのパフォーマンスに大差はないでしょう。

S&P500インデックスファンドと同じく、積極的に資産を増やしていきたいという人におすすめの銘柄です。

全世界株式インデックスファンド

これ1つで、世界中の9000社以上の企業に投資することができる究極の分散投資を可能にした人気の王道銘柄で、こちらも証券会社の買付ランキングで常に上位に並んでいます。

注意点として、株式投資とは分散させる程にリターンも小さくなるので、全米株式インデックスファンドやS&P500インデックスファンドほどのリターンは期待できません。

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一方で、下落時の下げ幅が小さかったり、仮に米国が衰退した時のリスクを軽減するといったメリットがあります。

全米株式インデックスファンドとS&P500インデックスファンドよりも手堅く、でも資産も増やしていきたいという人におすすめです。

先進国債券インデックスファンド

基本的に、債権は株に比べて値動きがなだらかです。

大きなリターンが見込めない代わりに大きく損をすることもないため、守りのポートフォリオを組む際に重宝します。

iDeCoにおいては、受け取りまでの残り期間が短い人におすすめです。

iDeCoのおすすめ証券会社

iDeCo口座を開設するための金融機関はとにかく手数料が安くなければいけません。当ブログでおすすめする以下の金融機関は、いずれも手数料が最低料金で商品数も豊富なので、ぜひ参考にしてみてください。

SBI証券

楽天証券

松井証券

iDecoはS&P500一本だと危険な理由のまとめ

①iDeCoは老後資金だから
②元本割れの可能性があるから
③暴落の可能性があるから
④受け取り時期が決まっているから

S&P500は、資産の最大化を図る上で最も効率の良い投資先の一つです。しかし、iDeCoの場合は上記4つの理由から、S&P500一本では後悔する結果になるかもしれません。

iDeCoの投資先は、自分でしっかりと戦略を立てて臨みましょう。