ひと月に大量のデータ通信を行う人は、毎月の携帯代も高額になりがちです。そんな人は無制限や使い放題の格安SIMに乗り換えることで、月々の携帯代を抑えることができるかもしれません。
また、データ通信の内訳が特定のアプリに偏っている人は、カウントフリーオプションを付けることで、携帯代を大幅に節約できる可能性があります。
そこで今回は、データ通信が無制限・使い放題もしくはオプションで特定のアプリが使い放題になるおすすめの格安SIMを4つ紹介していきます。
- 格安SIM(MVNO)とは?
- 完全に”無制限”の格安SIMはない
- 中速通信だが月額1,683円の「マイネオ」
- ゲームメインで使うなら「リンクスメイト」
- YouTubeメインなら「BIGLOBEモバイル」
- 無制限・使い放題は本当に必要ですか?
- データ通信が無制限・使い放題のおすすめ格安SIMのまとめ
格安SIM(MVNO)とは?
三大キャリア(docomo,au,SoftBank)の回線を借りて、メンテナンスコストを抑えることにより、低価格でSIMカードを提供しているのが格安SIMです。
厳密には、大手キャリアの回線を借りて通信事業を行う事業者のことをMVNOと呼び、その事業者が提供するSIMカードのことを格安SIMと言います。しかし、ほとんどの場合同じ意味で使われているため「格安SIM=MVNO」と思っていただいて大丈夫です。
格安SIMについてよくわからない人は、まず以下の記事を読んでいただくと、今回の記事が理解しやすいかと思います。
完全に”無制限”の格安SIMはない
残念ながら、三大キャリアにも格安SIMにも完全に無制限のキャリアはありません。『無制限』や『使い放題』と謳っていても、どれも「○日間で○GB以上使うと通信制限」という制約があります。ちなみに、ポケットWi-Fiも同じく完全に無制限のサービスはありません。
完全に無制限でネットを使うためには、自宅に光回線やホームルーターなどの固定回線を設定するしかないのが現状です。本ブログでおすすめしている光回線については、以下の記事で紹介しています。
エリア内かつ通信条件が良ければ「楽天モバイル」
楽天モバイルは、楽天エリア内であれば高速データ通信を20GB以上どれだけ使っても3,278円という驚愕の安さです。しかし、楽天エリア外では高速通信は5GBまでで、その後は1Mbpsに制限されるため、メインで使用する場所が楽天エリア内であることは必須条件でしょう。
なお、楽天モバイルは”無制限”を謳っていますが、データ通信量が1日10GBを超えると通信速度が最大3Mbps(楽天エリア外は最大1Mbps)になる制限されることが確認されています。つまり、高速通信容量は実質300GB/月ということです。
ですが、最大3Mbpsという速度はかなり速いので「荒野行動」などのバトルロイヤルゲーム以外では、ほぼストレスなく使用できるでしょう。
電波の弱さがネック
楽天モバイルは、プラチナバンドという障害物に強い周波数帯を持っていないため、建物内で電波状況が悪くなることが多々あります。筆者は木造一戸建てに住んでいるのですが、iPhoneのアンテナアイコンは調子が良い時で3/4、悪い時は2/4しか立っていません。
また、大きなショッピングモールや病院など、コンクリート造の構造物内ではもっと電波状態が悪くなることが多いです。
楽天モバイルがプラチナバンドを持っていれば全力で楽天モバイルをおすすめするのですが、現状は「メインで使用する場所が楽天エリア内」かつ「電波が入りにくいことを了承」という条件を満たす人にしかおすすめできません。
なお、現在楽天モバイルでは基本料金が3ヶ月間無料になるキャンペーンを実施中です。
中速通信だが月額1,683円の「マイネオ」
マイネオのパケット放題Plusを利用すれば、1.5Mbpsの速度でデータ通信使い放題が1,683円で利用できます。1.5Mbpsという通信速度ですが、これは「荒野行動」などのバトルロイヤルゲームをするには速度が足りませんが、その他のアプリはほとんどストレスなく使用できる速度です。
さらに、楽天モバイルと違って三大キャリアの回線を使用しているため、電波状況は抜群に安定しています。
なお、マイネオは”使い放題”を謳っていますが、データ通信量が3日間で10GBを超えると通信速度が最大200kbpsに制限されます。200kbpsとは、とてもじゃないですがスマホを触る気になれないほど遅いレベルです。なので、高速通信容量は実質100GB/月と考えるべきでしょう。
パケット放題Plusについては以下の記事でもっと詳しく説明しているので、以下の記事を参考にしてください。
なお、現在mineoではパケット放題Plusのオプション料385円が3ヶ月無料になるキャンペーンを実施中です。
ゲームメインで使うなら「リンクスメイト」
あなたがデータ通信無制限の格安SIMを探す理由が”ゲーム”なのだとしたら、「リンクスメイト」という格安SIMが有力な候補になる可能性があります。
リンクスメイトには、データ容量を消費せずに対象アプリを楽しむことができる「カウントフリー」というオプションがあります。
カウントフリー対象アプリはゲームを中心に114種類もあるため、目を通してみて損はないでしょう。なお、カウントフリーのオプション料は550円なので、オプション込みの最安料金は「音声通話+データ通信プラン」で月額1,067円となっています。
また、ゲームの他にもTwitter、Instagram、AbemaTV、U-NEXTなども対象に入っているので、550円にしてはかなりお得であると言えます。個人的には、これにYouTubeが入っていれば最高なのですが、それはあまりにも欲張りですね。
YouTubeメインなら「BIGLOBEモバイル」
YouTubeの視聴によるデータ通信が大半を占めている人は、「BIGLOBEモバイル」という格安SIMが有力な候補になる可能性があります。
BIGLOBEモバイルには、データ容量を消費せずに対象アプリを楽しむことができる「エンタメフリー」というオプションがあります。
エンタメフリー対象アプリはYouTube含め21種類あり、特に音楽アプリは大手を全て抑えています。なお、エンタメフリーのオプション料は308円なので、オプション込みの最安料金は「音声通話+データ通信プラン」で月額1,078円となっています。
ただし、注意点はBIGLOBEモバイルの基本料金が安いのは最初の1年だけで、その後は550円も高くなってしまうことです。
例えば、1年後の基本料金3GB - 1,320円は他社プランと比べて以下のように割高であることがわかります。
エンタメフリーオプションは最初の6ヶ月間無料となっているため、基本料金が安い1年の間に組み合わせて、1年後も継続するかどうかを見極めると良いでしょう。
無制限・使い放題は本当に必要ですか?
無制限やカウントフリーオプションは、データ容量を気にせずに使えて、ひと月のデータ通信量が多くなればなるほどお得になる仕組みです。
しかし、逆に言えばそこまでたくさん使用しないのであれば、元が取れず損することになってしまいます。
事前に現在契約中のキャリアのマイページなどで、ひと月のデータ使用量を確認し、本当に無制限やカウントフリーオプションが必要なのか考えてみましょう。
必要じゃないかもしれないと思った人は、以下の記事を参考にそれぞれのデータ使用量合ったプランを選ぶことで、携帯代の節約が図れます。
データ通信が無制限・使い放題のおすすめ格安SIMのまとめ
データ通信無制限やカウントフリーのオプションがある格安SIMを利用することで、月々の携帯代を大幅に節約できる可能性があります。
まずは、自分のひと月のデータ使用量を把握することが、携帯代節約のための第一歩です。