マンションで光回線を使っているとき、以下のようなことを感じたことはありませんか?
「通信速度が遅すぎる」
「戸建てプランは契約できないの?」
本記事では、マンションで「戸建てプラン」を申し込む方法と注意点やメリット・デメリットについて紹介。
また、「戸建てプラン」を断念した際の代替策についても解説しています。
- マンションなのに戸建てプランってどういうこと?
- マンションプランの基礎知識
- マンションで戸建てプランを契約することは可能
- マンションで戸建てプランを契約するデメリット
- マンションで戸建てプランを契約するメリット
- マンションで戸建てプランを契約する際の方法と注意点
- マンションで戸建てプランを契約するときにおすすめの光回線事業者
- 光回線を断念するならホームルーターがおすすめ
- マンションで光回線の戸建てプランを契約する方法とメリット・デメリットのまとめ
マンションなのに戸建てプランってどういうこと?
文字通り、マンションに住みつつ戸建てプランで光回線を契約するということです。
光回線には「マンションプラン」と「戸建てプラン」があり、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、基本的にはマンションプランでの契約となるでしょう。
しかし、様々な理由で「マンションプラン」ではなく「戸建てプラン」を契約したいという場合があるのです。本記事では、集合住宅に住みながらも「戸建てプラン」で契約する方法とそのメリットやデメリットについて解説していきます。
マンションプランの基礎知識
マンションやアパートなどの集合住宅では、電柱から共用部分に光回線を引き込み、そこから各部屋までケーブルで分散されています。各部屋までのケーブルは、ほとんどの場合建築時に通してあるものです。
光回線の「マンションプラン」とは、この予め通してあるケーブルを利用することを前提に契約するものなのです。なお、「マンションプラン」は「戸建てプラン」に比べて1,000円程安いためお得です。
しかし、「マンションプラン」には安いなりのデメリットもあります。
それは、光回線をみんなで分け合って使っている状態であるため通信の混雑が起きやすいこと、さらに『配線方式』という共用部分から各部屋までの配線方法によって最大通信速度が大きく変わってしまうことが挙げられます。
例えば、「VDSL方式」という配線方式が採用されているマンションの場合、各部屋の最大通信速度はたったの100Mbpsとなります。マンションやアパートなどの集合住宅で光回線が遅くなる原因や集合住宅の「配線方式」については、以下の記事で詳しく解説しています。
マンションで戸建てプランを契約することは可能
”集合住宅に住んでいるにも関わらず「戸建てプラン」で契約をしたい”と考える人は、ほとんどの場合で通信速度の遅さを動機としています。
「戸建てプランで契約をする」ということは、”最寄りの電柱から共用部分を介さずに部屋へ直接光回線を引き込む”ということで、これにより、マンションの配線方式や混雑とは無縁の高速通信を実現することができます。
工事さえ行うことができれば、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいても「戸建てプラン」で契約すること自体は可能です。しかし、現実には集合住宅で「戸建てプラン」を契約するには、それなりのハードルやデメリットがあるのです。
マンションで戸建てプランを契約するデメリット
月々の支払いが増える
”基本料金が安い”という「マンションプラン」の最大のメリットが失われます。
節約の観点から言うと、「マンションプラン」から「戸建てプラン」への変更は悪手です。月々の支出と快適さのバランスをよく検討する必要があるでしょう。
開通までに時間がかかる
前述したとおり、マンションに予め通っているケーブルを利用するのではなく、最寄りの電柱から部屋に直接光回線を引く工事が必要になります。そのため、マンションプランと比べると開通までに時間が掛かります。
契約する光回線事業者によっても開通までの期間は変わってきますが、最短でも1ヶ月はみておいた方が良いでしょう。申し込みから開通までは、ポケットWiFiやホームルーターを利用することで対策できます。
管理会社やオーナーの許可が必要
開通工事には壁に穴を開ける工程が必要になるので、管理会社やオーナーの許可なく勝手に契約することはできません。マンションで戸建てプランを契約する際の最大のハードルはこれでしょう。
なお、賃貸ではなく分譲マンションの場合でも、工事中は他の住民へ迷惑を掛ける可能性もあるため管理組合へ一報入れるのがマナーです。
初期工事費用が高い
予めケーブルが通っているマンションプランに比べると、戸建てプランは工事の工数も多くなるので、必然的に工事費用も高い傾向にあります。現在「マンションプラン」で光回線を契約している人も新たに工事費用が発生します。
おすすめは初期工事費用が無料になるキャンペーンを行っている光回線事業者で契約することです。筆者がおすすめする「エキサイトMEC光」では、マンションで戸建てプランを契約する際の工事費用も無料となっています。
また、基本料金もかなり安いので、新規で光回線を引くならここ以外あり得ないというぐらいおすすめしています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
マンションで戸建てプランを契約するメリット
通信速度が速い
マンションプランではどんなに環境が整っていても理論上の最大速度は1Gbpsで、それをみんなで分け合っているので、実測値はもっともっと低い数値となります。
戸建てプランにして回線を独占することで、マンションプランでは考えられないほど高速化することも可能です。最近登場した「最大速度10Gbps」などといった超高速通信の回線を契約することもできます。
回線が混雑しない
マンションプランの場合どんなに条件が整っていても、結局は1本の光回線を各部屋で分け合っているに過ぎないので、時間帯によっては回線が混雑し通信速度が著しく低下することがあります。
一方、戸建てプランの場合は回線を完全に独占することができるため、混雑による速度低下とは無縁なのです。
回線の自由度が高い
マンションプランの場合、仮に電柱からマンションの共用部分までフレッツ光回線が来ているとしたら、住民はフレッツ光を使用した光回線事業者としか契約できません。誰か一人が『auひかりを使いたい』と思ってもマンション全体の契約を変えることは難しいのです。
その点、戸建てプランであれば「auひかり回線」、「nuro光回線」、「地域電力系回線」など自分が好きな回線を引き込むことが可能です。
マンションで戸建てプランを契約する際の方法と注意点
デメリットの部分でも触れましたが、マンションで戸建てプランを契約する場合、壁に穴を開けたり外壁に固定器具を設置したりという工事が必要になってきます。
そのため光回線事業者へ申し込みを行う前に、必ず管理会社やオーナーに相談しておくようにしましょう。管理会社やオーナーの許可を得ずに光回線の申し込みをを行ったとしても、勝手に工事が開始されることはないので事前に許可を得ておくとスムーズです。
また、管理会社やオーナーの許可を得ることができても、部屋の場所が高層階であったりすると、光回線事業者から工事自体を断られる可能性もあるということを頭に入れておきましょう。
戸建てプランを契約できそうにないときの対処法は後述します。
マンションで戸建てプランを契約するときにおすすめの光回線事業者
「戸建てプラン」を契約する際に必ず必要になってくる初期工事には、安くても20,000円弱の費用が掛かってしまいます。
そんな初期工事を完全に無料で行ってくれるのが「エキサイトMEC光」という光回線事業者です。こちらで行われている初期工事費無料のキャンペーンは、マンションで「戸建てプラン」を契約する際にも適用されます。
基本料金もかなり安く、新規で光回線を引くならここ以外あり得ないというぐらいおすすめしています。詳しくは以下の記事をご覧ください。
光回線を断念するならホームルーターがおすすめ
「マンションプラン」の通信速度が遅く、「戸建てプラン」の契約も難しそうならホームルーターがおすすめです。ホームルーターとは、コンセントに挿すだけで高速なWi-Fiネットワークを構築できる商品で、工事が不要であることがメリットです。
筆者のおすすめホームルーターは、ドコモの「home 5G」です。というか、月額料金や通信速度を考えると現時点ではこの選択肢以外ないでしょう。現在キャンペーンで現金15,000円キャッシュバック+端末台実質無料の特典を受けることができます。
マンションで光回線の戸建てプランを契約する方法とメリット・デメリットのまとめ
マンションで「戸建てプラン」を契約できれば、通信速度についての悩みは一発で解決するでしょう。しかし、契約するまでにはいくつかのハードルがあることもわかりました。
オーナーや管理会社と交渉するのが面倒な人、高層階で工事自体が困難な人はホームルーターを利用するのが、現時点で最も有効な手段と言えるでしょう。