”外で動画を見ない人”や”スマホはWi-Fi環境下で使うことが多い人”は、月のデータ容量が3GBで十分足りるという場合も少なくありません。
そこで今回は、そんなスマホライトユーザーに向けて月間容量が3GB以下で最安の格安SIMを紹介していきます。なお、プランは「音声通話+データ通信」です。
結論としては、最安値は「HISモバイル」ですが筆者はほぼ同額の「NUROモバイル」をおすすめします。
- 格安SIMとは
- 楽天モバイルは候補から外します
- 3GBで最安の格安SIMは「HISモバイル」、次いで「NUROモバイル」
- 3GB最安の格安SIM「HISモバイル」
- 3GBで一番おすすめ「NUROモバイル」
- ユーザーによってはLINEMOもおすすめ
- どれを選ぶべきかわからない人へ
- かけ放題オプションへの加入は慎重に
- スマホ保険は基本的には不要
- ついでに固定回線の料金も見直しを
- 3GBで最安の格安SIM(MVNO)のまとめ
格安SIMとは
自社で回線を持たずに三大キャリア(docomo,au,SoftBank)の回線を借りることで、設備投資やメンテナンスコストを抑えることにより、格安でSIMカードを提供している携帯キャリアを「MVNO」と呼びます。また、店舗を持っていなかったり広告費を掛けないことも格安でサービスを提供できる要因の一つとなっています。
格安SIMについてよくわからない人は、まず以下の記事を読んでいただくと、今回の記事が理解しやすいかと思います。
楽天モバイルは候補から外します
楽天モバイルはひと月のデータ使用量によって段階的に料金が変わり、3GB未満であれば基本料金が1078円というプランなのですが、以下の4つの理由で本記事の候補からは除外します。
①MVNOではない
②電波が悪い
③通話品質が悪い
④3GBで1078円は安くない
また、楽天モバイルがコスパを発揮するパターンは2つで、「高速データ使用量が1GB未満の場合」もしくは「20GBを大幅に超える場合」です。本記事の3GBというデータ使用量ではコスパが悪くなります。
楽天モバイルの弱点については以下の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
3GBで最安の格安SIMは「HISモバイル」、次いで「NUROモバイル」
上の比較表は3GBプランを提供している携帯キャリアを比較したものです。なお、月額料金が1000円以下のプランを厳選しています。比較表に記載のとおり、3GBプランでは「HISモバイル」が最も安く、次いで2円差で「NUROモバイル」となっています。
三大キャリアの場合、auの「povo2.0」もしくはSoftBankの「LINEMOミニプラン」の2択ですが、「LINEMOミニプラン」に軍配が上がるので合わせて紹介していきます。
よって本記事で取り上げる3GBの格安SIMは、「HISモバイル」と「NUROモバイル」、「LINEMOミニプラン」の3つです。
3GB最安の格安SIM「HISモバイル」
プラン名:格安ステッププラン-3GB
月額料金:790円
回線:docomo速度切り替え機能:なし
低速通信時の速度:128kbps
バースト転送機能:なし
通話料金:11円/30秒
3GBで最安価格となっている「HISモバイル」は、2位「NUROモバイル」と2円差でほとんど差がありませんが、機能では「NUROモバイル」が優れているため特にこだわりがなければ後述する「NUROモバイル」の方をおすすめします。
「HISモバイル」の通話料金は“30秒あたり11円”となっており、これは三大キャリア(docomo,au,SoftBank)の半額です。さらに、通話専用アプリは不要なので使い勝手は良いと言えるでしょう。
なお、最低利用期間や解約違約金もないので、使ってみて合わなければすぐに他社に乗り換えることができます。
3GBで一番おすすめ「NUROモバイル」
プラン名:VSプラン
月額料金:792円
回線:docomo,au,SoftBank速度切り替え機能:なし
低速通信時の速度:200kbps
バースト転送機能:あり
通話料金:11円/30秒(docomo回線のみアプリ不要)
1位の「HISモバイル」とほぼ同額ですが、「NUROモバイル」の方が”低速通信時の速度”と”バースト転送機能の有無”という2点において優れています。
低速通信時の速度は「NUROモバイル」の200kbpsも遅いことに変わりはありませんが、「HISモバイル」の128kbpsと比べるといくらかマシです。バースト転送機能とは、低速通信時でもできるだけ高速通信に近い使い心地を実現しようとする機能ですが、「NUROモバイル」には搭載されています。
バースト転送機能についてもっと詳しいことは以下の記事をご覧ください。
通話料金はdocomo回線の場合“30秒あたり11円”で専用アプリも不要です。au及びSoftBank回線の場合は専用アプリから発信しなければ“30秒あたり22円”となってしまうため、特にこだわりがなければdocomo回線をおすすめします。
ちなみに、「NUROモバイル」の契約事務手数料3,300円が無料になるエントリーパッケージはAmazonで販売されています。
特に難しいことはないのですが、エントリーパッケージの使用に自身がない人は下記リンクから直接申し込みましょう。
ユーザーによってはLINEMOもおすすめ
プラン名:LINEMO ミニプラン
月額料金:990円
回線:SoftBank速度切り替え機能:なし
低速通信時の速度:300kbps
通話料金:22円/30秒
格安SIM(MVNO)とは少し違いますが、SoftBankの格安プラン「LINEMO」も990円で3GBのプランを提供しています。auの「povp2.0」もデータトッピングにより同じく3GB-990円を実現できますが、筆者は「LINEMO」の方をおすすめします。
理由は低速通信時の速度で、「LINEMO」は300kbpsであるのに対して「povp2.0」は128kbpsと大きな差があるからです。300kbpsであればかろうじてYouTubeが見れますが、128kbpsではほぼ何もできません。
また、「LINEMO」はLINEアプリの使用時は”カウントフリー”と言って、データ容量に関係なく常に高速通信を行えます。LINEによる通話やテレビ電話をたくさん使うという人は、「NUROモバイル」や「HISモバイル」よりもおすすめです。
どれを選ぶべきかわからない人へ
ライトユーザー向けの携帯キャリアとプランを3つ紹介しましたが、スマホのプランに詳しくない人のために、以下フローチャートを作成しました。
「結局どれがいいかわからない」という人は参考にしてみてください。
かけ放題オプションへの加入は慎重に
携帯代における最も高いオプションの一つが「かけ放題」です。
通話料金が高額になることを恐れてとりあえず付けている人も多いですが、個人的には不要であると考えます。
その理由は、通話料金を発生させることなく電話ができる方法があるからです。せっかく基本料金が安い格安SIMを使うのなら、かけ放題を付けずに通話料金無料で電話ができるアプリの活用もおすすめします。
スマホ保険は基本的には不要
前述したかけ放題と同じくらい高額なオプションである「スマホ保険」も基本的には不要であると筆者は考えています。
以下の記事では、「スマホ保険が不要な理由」と「例外として加入しておいた方がいいケース」、また「おすすめのスマホ保険」を紹介しています。
ついでに固定回線の料金も見直しを
高速データ容量が少なくて済むライトユーザーは、自宅にWiFi環境が整っている人が多いのではないでしょうか。スマホ料金を見直したこの機会に自宅の固定回線費も一度見直してみましょう。
具体的には光回線の場合、マンションプランで月額4,000円以下、戸建てプランで月額5,000円以下に抑えることは誰でも可能です。
自宅の固定回線費の節約に役立ちそうな記事を以下に置いておきますので、興味があり方は是非ご覧ください。
3GBで最安の格安SIM(MVNO)のまとめ
自分にあったデータ容量プランを選ぶことは、携帯代の節約において最も重要なポイントです。毎月3GB程度で足りるライトユーザであれば、月々の携帯代を1000円以内に抑えることができます。
ライトユーザーなのにまだ三大キャリアを使っているという人はかなり損をしているので、早急に格安SIMへ乗り換えることを強くおすすめします。