本記事では、投資初心者である筆者がつみたてNISA満額を2年間やってみた結果を公開しています。
なお、本記事は1年に1回更新し、その時点の運用結果と株式市場の様子を簡単に紹介していきます。「つみたてNISAが気になってはいるけど1歩が踏み出せない」という人や「自分以外の人の運用状況が気になる」という人の役に立てれば幸いです。
- 積立NISA(つみたてNISA)とは
- つみたてNISAブログ公開の動機
- 投資初心者がつみたてNISAをやってみた結果
- 想定利回りとの比較
- 記事執筆時(2022年4月)の相場状況
- 早く始めて続けることが大切
- 購入中の銘柄について
- つみたてNISAのおすすめ銘柄3つ
- おすすめの資産管理アプリ
- 投資初心者はつみたてNISAから始めよう!
積立NISA(つみたてNISA)とは
つみたてNISAは、投資初心者の資産形成を助ける国の制度です。これを活用すれば、高い収入や突出した投資スキルがなくても、誰でも1000万円以上の資産を築くことが可能です。
つみたてNISAのメリット・デメリットや始め方など基本的な知識については、以下の記事で詳しく説明しているので是非参考にしてください。
つみたてNISAブログ公開の動機
筆者は2020年3月から『つみたてNISA』を機に株式投資デビューした投資初心者です。
20代の頃は株式投資と無縁の生活を送っており「株?ギャンブルでしょ」「堅実に貯金が間違いないでしょ」と、投資なんて自分の人生には関係のないものと思っていました。
しかし、YouTubeやTwitterなどのSNSでお金の知識に触れてから、物は試しと『つみたてNISA』を始め、現在は夫婦でつみたてNISAを満額・余剰資金ができたら投資信託や海外ETFを購入するまでになりました。
今では投資に関する考え方が180度変わり、「株式投資はお金持ちだけがするものではなく、凡人がお金持ちになるための手段」だと考えています。
そこで、まだ株式投資を始めていない人の背中を押すために、本ブログでつみたてNISAの運用収益を公開し「初心者でもここまでできる」という証を残すべく本記事を執筆するに至りました。
投資初心者がつみたてNISAをやってみた結果
それではさっそく、筆者がつみたてNISAをやってみた結果を公開します。
積立額:33,333円/月
積立期間:2年1ヶ月
購入銘柄:SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
筆者がつみたてNISAを始めてから、本記事執筆時点で2年1ヶ月が経過しました。現在のトータルリターンは+28.0%、投資元本の833,340円は、現在1,066,854円になりました。運用収益は+233,514円となっています。
チャートで見るとこのような感じです。コロナショックによる暴落の直後から始めたので一度も含み損を経験することなく現在に至ります。(積立投資では短期的な含み損など無視するのがセオリーですが、やはり資産がマイナスになるのは面白くはありません。)
たった2年間のデータなので参考にならないかもしれませんが、利回りは約24%となっています。銀行預金や個人年金と比べると圧倒的に資産が増えていく実感が湧いています。
想定利回りとの比較
筆者は米国S&P500連動の銘柄を購入していますが、平均利回り「5%」ぐらいで増えてくれればなぁという気持ちで投資を続けています。
しかし、実際に2年間つみたてNISAをやってみた結果、利回りは約24%と大幅に想定を上回っています。このことから、筆者がつみたてNISAを始めてから2年間の相場がいかに恵まれていたかが分かります。
仮に、この2年1ヶ月のパフォーマンスが想定通り「5%」だったとしたら、上図のとおり運用収益は+4.3万円になっていたはずです。しかし、このように爆益をもたらす期間もあれば、大損する期間もあるのが積立投資なのです。
筆者も現時点では24%という利回りですが、今後数十年と投資を続けていけば、いずれは平均利回り5%付近に落ち着いてくるものと考えています。
記事執筆時(2022年4月)の相場状況
前述したとおり筆者のつみたてNISA開始時期は、運良く2020年のコロナショック~コロナバブルの波に乗れたと言えるでしょう。一方で、2022年の米国株式市場には不穏な空気が流れています。
米国S&P500は、2022年1月頭に最高値を付けて以来ズルズルと下がっており、年初来のパフォーマンスは約-13%となっています。この原因を簡単に説明しておくと、『コロナショック⇒金融緩和(利下げ)⇒経済急回復⇒インフレ⇒金融引き締め(利上げ)⇒株価下落』といった感じです。
もっと詳しいことが気になる人は、ご自身で調べてみてくださいね。
とにかく、2022年に入ってから米国株式は不調で、つみたてNISAを最近始めたばかりの人にとっては面白くない相場でしょう。
しかし、「全然増えないじゃん」とか「もう止めようかな」とか「始めるのは今じゃないな」という考えは間違っています。
早く始めて続けることが大切
前述したとおり、相場は上がり下がりを繰り返すもので、プラスの年もあればマイナスの年もあるのが普通です。それでも数十年と積み立てを続けた人だけが、平均利回り「5%」の恩恵を受けることができるのです。
実際、株価は長い目で見るとリーマンショックもコロナショックも乗り越えて右肩上がりの成長を続けています。未来のことは誰にも分かりませんが、ここ最近の下げも数年後には”さざ波だった”と思えるでしょう。
さて、以下の図は「毎月33,333円の積み立てを利回り5%で運用」した場合、20年後及び40年後の資産額はどうなっているかのシミュレーションです。(33,333円はつみたてNISAの年間投資上限額40万円を12で割ったものです)
(参照:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券)
20年間毎月3.3万円の積立投資を継続すれば、約570万円もお金が増えます。もっと継続して40年間頑張ったとすると、なんと約3500万円も増えることになります。
ここで注目してもらいたいのは、時間が経つほどに運用益の増え幅が大きくなることです。最初の20年では570万円しか増えていませんが、その後の20年で2900万円も増えているのがその証拠です。
積立投資はよく”雪だるま”に例えられます。最初は小さな塊でも、ある程度の大きさまで成長すればその後は急速に大きくなっていくのです。つまり、積立投資は相場を気にすることなく早く始めて長く続けることが大切なのです。
購入中の銘柄について
筆者は、S&P500連動型インデックスファンドに集中投資しています。これを購入することでアメリカの超優良企業500社にマルっと投資することが可能です。
筆者のつみたてNISA、妻のつみたてNISA、つみたてNISA以外でも同じ銘柄を買い続けていますが、その答え合わせは最短でも18年後と考えています。
銘柄については個人で様々な意見がありますが、筆者は日本株をおすすめしません。理由は下図を見れば一目瞭然で、米国株式市場は右肩上がりの成長を続けているからです。
筆者がS&P500連動型インデックスファンド一本に絞っている理由は以下の記事で紹介しているので、ぜひ銘柄選びの参考にご覧ください。
つみたてNISAのおすすめ銘柄3つ
当ブログで紹介するつみたてNISAのおすすめ銘柄は以下の3つです。
これらは多くの書籍や有名投資家もおすすめしている堅実な銘柄で、決して筆者の偏見が入ったものではなく、教科書で紹介できるような銘柄です。
・S&P500連動型インデックスファンド
・全米株式連動型インデックスファンド
・全世界株式連動型インデックスファンド
銘柄の選び方については以下の記事で詳しく紹介しているので、興味がある人はご覧ください。
当ブログおすすめの金融機関3つ
投資を行うための証券会社はとにかく手数料が安くなければいけません。当ブログでおすすめする以下の証券会社は、いずれも手数料が最低料金で商品数も豊富なのでぜひ参考にしてみてください。
おすすめの資産管理アプリ
筆者がつみたてNISAを始めてからの最大の楽しみは、資産が増えていくのをアプリで確認することです。積立投資は『やっていることを忘れるぐらい放置するのがいい』と言われますが、筆者は気になってしょうがないので毎日見てしまいます。
そんな筆者が愛用しているアプリが「ロボフォリオ」という証券口座管理アプリです。画面はこんな感じです。
このアプリの良いところは、複数の証券会社の口座を一括管理できることです。名義が違う証券口座でも一括管理できるので、筆者のように夫婦でつみたてNISAを行っている場合はとても便利です。
投資初心者はつみたてNISAから始めよう!
つみたてNISAには初心者に優しいたくさんのメリットがあり、投資への入口として最適な制度です。冒頭でもお伝えしたとおり、これさえやっておけば、高い収入や突出した投資スキルがなくても、誰でも1000万円以上の資産を築くことが可能です。
もし「投資する余裕なんてない」「生活するだけで精一杯」という人がいれば、当ブログで紹介している節約術を読んでください。大きな固定費を見直せば最低でも10,000円は捻出できるはずです。