「投資に回す余裕がない」
「やってみたいけどお金がない」
このような理由で投資を始めない人は多いですが、そんな貧乏人ほど積立NISAを始めるべきです。
いえ、むしろ積立NISAとは貧乏人のための制度とさえいえるでしょう。今回は、その理由5つについて分かりやすく解説しています。
また、本記事では『投資を始める資金がない人=貧乏人』としていますが、あくまでも話を分かりやすくするための表現で他意はありませんのでご了承ください。
- 積立NISA(つみたてNISA)とは
- 貧乏人こそ積立NISAをやるべき5つの理由
- 貧乏人が投資資金を捻出する方法
- 貯金0でも積立NISAをやるべきなのか
- 積立NISAでどのくらい増える?
- 貧乏人こそ積立NISAをやるべき5つの理由のまとめ
積立NISA(つみたてNISA)とは
つみたてNISAは、投資初心者の資産形成を助ける国の制度。これを活用すれば、高い収入や突出した投資スキルがなくても、誰でも1000万円以上の資産を築くことが可能でしょう。
つみたてNISAのメリット・デメリットや始め方など基本的な知識については、以下の記事で詳しく説明しているので是非参考にしてください。
貧乏人こそ積立NISAをやるべき5つの理由
筆者自身、投資を始めるまでは貯金なんてほとんどない貧乏人でしたが、実際に投資を始めてみて「貧乏人こそやるべきだ」と実感しているところです。
その理由5つを分かりやすく解説していきます。
①損する可能性が低いから
投資を始めない理由の一つに「損するのがイヤだ」という感情があるのではないでしょうか。
もちろん投資である以上、損する可能性は0ではありません。しかし、積立NISAを利用すれば、損する確率を限りなく0に近づけることが可能なのです。
『負けない投資』の基本戦略に「分散投資」という手法がありますが、積立NISAを活用する場合、自然とこれを実践することになります。
具体的には、『銘柄の分散・時間の分散・地域の分散』を実践することになるため、ものすごく堅実な投資といえるでしょう。
また、例えば「S&P500インデックスファンド」という銘柄の場合、過去のどの時点で買っていても20年以上保有していれば、必ずプラスになることが歴史的に証明されているのです。
ということは、積立NISAの非課税期間である20年間保有しておけば、高確率で負けないのです。まさに貧乏人に打ってつけの制度といえるでしょう。
②少額から始められるから
積立NISAは年間40万円、12ヶ月で割ってひと月33,333円まで投資することが可能です。これはあくまでも”上限”なので、これより少なくても構いません。
最低100円から始めることができるため、「投資資金がない=貧乏である」ことは言い訳にしかならないでしょう。
しかし、「少額投資なんて意味あるの?」と疑問に思うでしょうから、以下に毎月1,000円を20年間投資した場合と、毎月10,000円を20年間投資した場合のシミュレーションを載せています。
毎月たったの1,000円でも長い時間を掛ければ17万円の利益になります。毎月10,000円を頑張れば171万円の利益になるのです。
誰でも毎月1,000円ぐらいなら資金を捻出できるはずです。貧乏なことは投資をしない理由にならないのです。
③いつでも引き出せるから
個人年金保険や学資保険などの貯蓄型保険と違って、積立NISAには資金拘束がありません。
もしも貯蓄型保険に入っているのなら、解約して浮いた保険料で積立NISAを始めることをおすすめします。
積立NISAは、基本的に長期投資を前提にしていますが、積み立てたお金はいつでも必要な時に引き出すことができます。
また、いつでも積み立てを止めることができますし、積み立て額を変更することもできます。
④お金の知識に強くなるから
これは経験談ですが、投資資金を捻出したり投資について勉強していく過程を経ることで、お金の知識に強くなります。
筆者の場合、貧乏だった原因は支出のコントロールができていなかったこと。つまり節約の知識が足りなかったことにあると考えています。
しかし、投資を始める過程で学んだお金の知識や節約のテクニックは、筆者の人生を変えてくれました。現に、このようにブログでたくさんの方に向けて発信できているのもそのおかげです。
お金の知識なくして経済的に豊かになることは絶対に有り得ませんし、一度身につければ死ぬまで活かせる武器です。
積立NISAを始めれば、資産形成ができてお金にも強くなるのです。まさに貧乏人が始めるべき制度と言えるでしょう。
⑤始めないとずっと貧乏人だから
筆者の経験上「貧乏だから」と言う人に限って無駄な保険に入っていたり、いまだに三大キャリア(docomo,au,SoftBank)でスマホを契約していたりと、無駄な支出が多い印象です。
「積立NISAをすれば全て解決」とは言いませんが、少なくとも貧乏から脱出するための第一歩とは言えるのではないでしょうか。
「貧乏じゃなくなったら投資」ではなく「貧乏から脱するために投資」と考えることができなければ、いつまで経っても現状は変わらないのです。
貧乏人が投資資金を捻出する方法
「投資する余裕なんてない」「生活するだけで精一杯」と言いたい気持ちはとてもよくわかりますし、実際に筆者もそうでした。
しかし、そうやって言い訳しているうちは、いつまで経っても経済的に豊かになることはできないことに気付いたのです。
スマホ代や保険代、光熱費や車の維持費など大きな固定費を見直せば月10,000円なんて簡単に節約できるはずです。
固定費を削減するための節約術については、当ブログで分かりやすく紹介しています。
投資をする余裕がないという人は、必ず目を通して実践してください。それが貧乏人を抜け出す第一歩なのです。
貯金0でも積立NISAをやるべきなのか
さすがに全くの0の状態で始めることはおすすめしません。
例えば、金食い虫の代表である「医療保険」で説明すると、医療費を賄えるだけの貯金がある人は加入する必要がないはずです。
急な怪我や病気に対応できる貯金がないために保険を辞められないのなら、まずは保険以外から支出を見直して保険が不要になるだけの貯金を作るべきです。
最低限の貯金さえあれば、いろんな支出を見直すことができるため、貯金のスピードも投資に回すお金も大きくすることができます。
「お金がない→保険に入る→支出が多い→投資できない→お金がない」
という負のループから抜け出すために、まずは節約をして最低限の貯金を作りましょう。
積立NISAでどのくらい増える?
それでは、節約や投資のモチベーションを上げるために、積立NISAでどのくらい資産が増えるのかシミュレーションを見てみましょう。
毎月1万円のシミュレーションは先述しているため、ここでは満額の毎月33,333円のパターンを紹介します。
「毎月33,333円の積み立てを利回り5%で運用」できた場合、20年後及び40年後の資産額はどうなっているかシミュレーションしてみます。(33,333円はつみたてNISAの年間投資上限額40万円を12で割ったものです)
(参照:積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券)
20年間毎月3.3万円の積立投資を継続すれば、約570万円もお金が増えます。もっと継続して40年間頑張ったとすると、なんと約3500万円も増えることになります。
仮に、銀行に同じ額を預金したとしても20年間で1,594円、40年間で6,388円ぽっちしか増えません。
投資をするのとしないのでは数十年後に数千万円単位で資産額が変わってくるのです。そして、このシミュレーションは決して大袈裟な設定ではありません。
繰り返しになりますが、もちろん筆者もつみたてNISAをしています。まだ始めてから2年ほどしか経っていませんが、現在の運用成績は以下の記事で紹介しています。
貧乏人こそ積立NISAをやるべき5つの理由のまとめ
①損する可能性が低いから
②少額から始められるから
③いつでも引き出せるから
④お金の知識に強くなるから
⑤始めないとずっと貧乏人だから
積立NISAとは、まさに貧乏人のためにある制度と言ってもよいでしょう。
投資資金がないのならば、当ブログの節約術を駆使して捻出しましょう。