携帯代を節約する上で重要な鍵となってくる「低速モード」ですが、気になるのは“その状態で何が出来るのか”ではないでしょうか。
「低速モードでできること・できないこと」については上記の記事で紹介したところですが、今回はYouTubeに関して深掘りしていこうと思います。また、併せて他の主要動画配信サービスのストリーミング再生の可否についても触れていきたいと思います。
低速モードとは
高速通信容量を使い切ってしまった場合や意図して高速通信をオフにした場合、もしくはキャリアで決められた期間内にデータを使い過ぎてしまった場合には、速度が制限されます。
この通信速度が制限された状態のことを「低速モード」と呼び、低速モードではできることが限られるのです。低速モード時の主な通信速度とその特徴を以下に記載します。
128kbps:かなり遅く、ほとんど何もできない。
200kbps:遅く、できることが制限される。
300kbps:やや遅いが、できることは多い。
1Mbqs:けっこう速く、大体のことはできる。
各キャリアの低速モード時の通信速度については以下の記事で紹介しています。
低速モードによる携帯代の節約
煩わしいというイメージの低速モードですが、携帯代・スマホ代を節約するための便利な機能にもなり得ます。その理由は、“低速モード時での通信はデータ容量を消費しない”からです。
キャリア次第ですが、高速通信のオン・オフを切り替える機能が付いており、これを駆使して「あえて低速モードで使用することにより、データ容量を消費させない」という節約法があります。
これをうまく使いこなせれば、場合によっては料金プランを引き下げることが可能ですので、結果的に携帯代の節約に繋がるというわけです。
低速モードで動画が見れれば容量を大きく節約できる
スマホの使用で最もデータ容量を消費することと言えば、動画のストリーミング再生だと言っても過言ではありません。もしも、低速モードでストリーミング再生が可能なのであれば、月額容量の大幅な引き下げが可能でしょう。
それでは、YouTubeをはじめとする主要動画サービスの低速モード時の挙動を紹介していきます。動画サービス以外で、どのようなアプリが使えるかは以下の記事を参考にしてください。
低速モード時のYouTube視聴可否
YouTubeは画質の設定が細かく行えるため、低速モードでも通信速度と画質次第では視聴が可能です。画質の設定方法も併せて紹介してきます。
通信速度:128kbps
サムネイル画像すら読み込めないなど、とてもじゃないが使えない。
通信速度:200kbps
動画開始時に数秒待てば画質144Pで視聴可能だが、広告の読み込みにもたつくことが多い。ストレスが溜まる。
通信速度:300kbps
動画開始時に数秒待てば画質360Pで視聴可能だが、広告の読み込みにも数秒時間が掛かる。快適とは言えないが、まあ使えるレベル。
通信速度:1Mbps
画質480pの状態では、ほぼストレスなく視聴可能。また、画質を720pに上げてもそこそこ快適に視聴可能。
低速モード時のNetflixストリーミング再生
1Mbps以上の速度がなければ使えません。300kbps以下だと読み込みに時間が掛かりすぎて実用できないレベルです。
通信速度:128kbps
サムネイルすら表示されず、全く使えない。
通信速度:200kbps
サムネイルは十数秒で表示されるが、最低画質でも再生できない。
通信速度:300kbps
最低画質に設定し1分以上待ったが再生されない。もっと待てば再生されるかもしれないが使えないレベル。
通信速度:1Mbps
動画開始時に数秒待てば、その後止まる事なく視聴可能。
低速モード時のAmazonプライムビデオストリーミング再生
1Mbps以上の速度がなければ使えません。設定による最低画質が「中」のため、ある程度の通信速度が必要な模様です。
通信速度:128kbps
サムネイルすら表示されず、全く使えない。
通信速度:200kbps
サムネイルは十数秒で表示されるが、最低画質でも再生できない。
通信速度:300kbps
最低画質に設定し1分以上待ったが再生されない。もっと待てば再生されるかもしれないが使えないレベル。
通信速度:1Mbps
動画開始時に数秒待てば、その後止まる事なく視聴可能。
低速モード時のHuluストリーミング再生
300kbps以下で再生しようとすると、「サーバに接続できませんでした」とのメッセージが表示され視聴できないので、1Mbps以上の速度が必要です。
通信速度:128kbps
「サーバに接続できませんでした」とのメッセージが表示され視聴できない。
通信速度:200kbps
「サーバに接続できませんでした」とのメッセージが表示され視聴できない。
通信速度:300kbps
「サーバに接続できませんでした」とのメッセージが表示され視聴できない。
通信速度:1Mbps
動画開始時に数秒待てば、その後止まる事なく視聴可能。
低速モード時のU-NEXTストリーミング再生
作成中。
低速モード時のDisney+ストリーミング再生
設定による最低画質は「標準画質」ですが、300kbpsで一応視聴可能です。しかし、ストレスなく視聴するためには1Mbps以上の速度が必要です。
通信速度:128kbps
全く使えない。
通信速度:200kbps
最低画質にして数十秒で再生が始まるが、再生中も頻繁に停止するため使えない。
通信速度:300kbps
最低画質にすれば十数秒で再生が始まる。しかし、時折り停止し数秒待たされるためストレスを感じ、個人的には使えないレベル。
1Mbps
動画開始時に数秒待てば、その後止まる事なく視聴可能。
低速モードでYouTubeは見れるのか?のまとめ
YouTubeは画質が細かく調整できるため、低画質でも我慢できるのであれば通信速度200kbpsから視聴可能です。その他の動画配信アプリは最低1Mbpsの速度がなければストリーミングで視聴することは難しいので、事前にWi-Fi環境で見たい動画をダウンロードしておくと良いでしょう。
各携帯キャリアの低速モード時の通信速度及び通信速度切り替え機能の有無は、以下の記事にまとめています。