データ容量を使い切ったときや高速通信から低速通信に切り替えたときなど、通信速度が遅くなっている状態では、どのアプリが使用できてどのアプリは使用できないのでしょうか。
これを把握しておくことで、高速・低速の切り替えによるデータ容量の節約を行うことができ、それが最適な料金プランの選定に繋がり、結果的に携帯代の節約に繋がります。また携帯代の節約において最大の悪手である「データチャージ」を回避できます。
そこで今回は、低速通信でできること・できないことをアプリ別及び速度別に紹介していきます。
- 携帯代の節約には低速通信が鍵
- 低速通信・低速モードとは?
- bpsとは何か?
- 「アプリ別」低速通信でできること・できないこと
- データチャージは節約の敵
- データチャージを絶対しないためには・・・
- 低速通信・低速モードでできること・できないことのまとめ
携帯代の節約には低速通信が鍵
携帯代・スマホ代を節約するためには、低速通信によるデータ消費の節約が必須です。低速通信で使用可能なアプリは高速通信をオフにすることで、高速データ通信容量の消費をゼロにすることができます。
なんでもかんでも高速通信で使用していればデータ容量が不足してしまいます。データ容量を適切に節約することで、携帯代・スマホ代の節約に繋がります。
そのため、低速通信状態で何ができて何ができないのか、また自分が使っているキャリアまたは乗り換え先に検討しているキャリアの低速モードの速度を把握することは大切なのです。
低速通信・低速モードとは?
高速通信容量を使い切ってしまった場合や意図して高速通信をオフにした場合、もしくはキャリアで決められた期間内にデータを使い過ぎてしまった場合には、速度が以下の4パターンのうちのどれかに制限されます。
bpsの意味は後述しますが、意味は知らなくても大丈夫です。
128kbps:かなり遅く、できることはかなり制限される。
200kbps:遅く、できることが制限される。
300kbps:やや速く、できることは多い。
1Mbps:けっこう速く、大体のことはできる。
bpsとは何か?
ここは必ずしも理解する必要はないので、興味がある人だけ目を通してください。
「bps(ビーピーエス)」とは、通信速度を表す単位であり、この値が大きいほど通信速度が速くなります。
「bps」は「Bit per second」の略で、1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかを表したものです。
一般的に、スマホをストレスなく通信できるのは5Mbps~30Mbps程度と言われており、「1,000bps」=「1Kbps(キロビーピーエス)」、「1,000Kbps」=「1Mbps(メガビーピーエス)」となります。
「アプリ別」低速通信でできること・できないこと
低速通信でも使えるアプリを速度別で紹介しています。
自分が日頃から使っているアプリが低速で使えるかどうかを把握しておくことで、データ消費の節約や料金プランの選択に役立つかと思います。
LINE
128kbps:メッセージ・スタンプの送受信は問題なくできる。
200kbps:画像のダウンロード、アップロードは時間が掛かるができる。
300kbps:画像のダウンロード・アップロードは十数秒で完了する。
1Mbps:動画のダウンロード・アップロードは時間が掛かるができる。
メールアプリ
128kbps:テキストのみであれば問題なくできる。
200kbps:画像のダウンロード、アップロードは時間が掛かるができる。
300kbps:画像のダウンロード・アップロードは十数秒で完了する。
1Mbps:動画のダウンロード・アップロードは時間が掛かるができる。
ビデオ会議アプリ
128kbps:使えないレベル。
200kbps:使えないレベル。
300kbps:使えないレベル。
1Mbps:HD画質(高画質)じゃなければ可能。
地図アプリ
128kbps:地図が表示されるまでかなり時間が掛かるが、一度表示されてしまえばナビは問題なく使える。
200kbps:地図が表示されるまで十数秒掛かるが、一度表示されてしまえばナビは問題なく使える。
300kbps:地図が表示されるまで数秒掛かるが、一度表示されてしまえばナビは問題なく使える。
1Mbps:地図を高速でスクロールすると、地図表示までに時間が掛かる。
128kbps:テキストのみのツイートも表示に時間が掛かる。ストレスを感じる。
200kbps:動画の読み込みにかなり時間が掛かる。
300kbps:動画や画像の読み込みには少し時間が掛かる。
1Mbps:ほとんどストレスなく使える。
128kbps:とてもじゃないが使えない。
200kbps:画像の読み込みに十数秒掛かるため、使えないことはないがかなりストレスを感じる。
300kbps:画像の読み込みに数秒掛かるため、使えないことはないがストレスを感じる。
1Mbps:複数枚の投稿は一枚ごとに数秒掛けて読み込むためストレスフリーとは言えない。
youtube
128kbps:とてもじゃないが使えない。
200kbps:数秒待てば視聴可能だが、画質は144P。
300kbps:数秒待てば視聴可能だが、画質は240P。
1Mbps:ほぼストレスなく視聴可能。画質は360P。
Netflix・Amazonプライムビデオ等の動画アプリ
128kbps:全く使えない。
200kbps:使えるレベルではない。
300kbps:再生を押して1分以上待つ必要がある。
1Mbps:動画開始時に数秒待てば、その後止まる事なく視聴可能
音楽アプリ
128kbps:数十秒止まってしまうこともあるが、調子が良いときもある。
200kbps:一曲ごとに数秒の待ちがある。
300kbps:一曲の始まりでたまに止まってしまう。
1Mbps:全く問題ない。
バトルロイヤルゲーム
128kbps:使えない。
200kbps:使えない。
300kbps:使えない。
1Mbps:使えないことはないが、おすすめしない。
データチャージは節約の敵
低速通信のせいで、スマホでやりたい事がやれない状況というのは凄くストレスが溜まりますよね。
しかし、高速通信容量がなくなったからといって、絶対にデータチャージをしてはいけません。なぜなら、データチャージは割高であり節約の敵だからです。
データチャージの料金
データチャージの料金は、どんなに安くても1GBあたり220円です。大抵はもっと高く設定されており、これはかなり割高な料金設定です。
例えば、IIJmioの料金プランを見てみましょう。上位プランとの料金差から1GBあたりの料金を計算してみると、高くても100円であることがわかります。
一方、データチャージという形で容量を追加する場合は、1GBあたり220円と2.2倍の金額で購入しなければならないのです。ちなみに、IIJmioのデータチャージ料は業界最安なので、他社の場合はもっと割高になります。
通常の数倍の値段で購入することになるため、月末にデータチャージをするくらいならば、最初から容量を大きくしておいた方が絶対に良いのです。
データチャージを絶対しないためには・・・
大事なことなので何度も言いますが、データチャージは絶対にしてはいけません。これは携帯代の節約において一番の悪手です。
データチャージをせずに毎月の携帯代を節約するための唯一の方法は、自分がひと月に使用するデータ容量を把握し、適切な料金プランの選定を行うことです。
月末にデータチャージを行なってしまう人は、早急に料金プランを見直しましょう。
容量別のおすすめ格安SIMを以下の記事で紹介しています。あなたが必要とする容量によっては別のキャリアに乗り換えることでさらに携帯代を節約することが出来ます。
低速通信・低速モードでできること・できないことのまとめ
低速通信・低速モードで何ができるかを把握しておけば、データ消費を抑えることができ、携帯代・スマホ代の節約に繋がります。
低速モードで1Mbps使えるのであれば困ることはほぼないのですが、低速時に1Mbpsで通信できるキャリアは基本料金が高いのであまりおすすめできません。低速モードありきで格安SIMを選ぶ人には以下の記事も参考になるかと思います。