基本的には24時間365日稼働し続けている”冷蔵庫”ですが、その電気代は一体いくらなのでしょうか。
今回は、冷蔵庫の電気代の目安を種類ごとに紹介し、電気代の節約法を解説していきます。
冷蔵庫の電気代は高いの?
おそらく、一般家庭で最も稼働時間が長い家電である冷蔵庫の電気代は、実際のところ高いのでしょうか。
その答えはズバリ「高い」です。
具体的には、冷蔵庫は一般家庭における「電気代を食う家電ランキング」堂々の1位となっています。節約法を駆使して電気代削減を目指す価値のある家電と言えるでしょう。
ちなみに2位は照明器具、3位はテレビとなっています。その他の順位やそれぞれの節約法は以下の記事からご確認ください。
冷蔵庫はサイズで電気代が変わる
上の画像のとおり、冷蔵庫は容量によって電気代が変わります。
特筆すべきは、小さいからと言って電気代が安いわけではないということ。むしろ容量が大きいほど電気代が安くなる傾向にあります。
その理由は、大きい冷蔵庫には各メーカーの省エネ機能が存分に搭載されているからです。一方で小さい冷蔵庫には省エネ機能が搭載されておらず、容量が小さいにも関わらず電気代が高いという逆転現象が起きています。
冷蔵庫の電気代節約法6選
家庭の消費電力第1位である冷蔵庫の電気代を節約する方法を6つ紹介します。
どれも簡単で再現性の高いものばかりですので、是非実践して頂きたいと思います。
①新電力に乗り換える
今すぐ実践できて、尚且つ最も効果の高い節約法がコレです。
冷蔵庫に限らず、電気代の節約に最も有効なのは「大手電力会社から新電力会社に乗り換えること」です。これをせずに電気代の節約を語ることはできません。
一度乗り換えの手続きを行えば、そこからは毎月自動的に電気代を節約し続けてくれます。なお手続きと言っても電力会社の比較サイトエネチェンジ から申し込めば、ほとんどやることはないので安心してください。
詳しくは以下の記事で解説しているので、まだ乗り換えていない人はぜひ目を通してみてくださいね。
②扉の開閉時間や回数を減らす
冷蔵庫の扉を長時間開けっ放しにしていたり、頻繁に開けたり閉めたりを繰り返していると冷蔵庫内の温度が上昇してしまいます。すると再び庫内を冷却するためにたくさんの電力を消費してしまうのです。
「なるべく素早く開けて素早く閉める」を少し意識するだけでも電気代の節約になります。
とは言ったものの、筆者は面倒くさがりで「開閉時間なんてイチイチ気にしてらんねぇ!」という性格なので、代わりに『冷蔵庫カーテン』を取り付けています。価格も数百円というリーズナブルな商品なのでとてもおすすめです。
③設定温度を調節する
本体に節電モードや省エネモードが搭載されていない機種の場合、自分で設定温度を調節することで電気代の節約につながります。
具体的には、夏場は「強」冬場は「弱」に調整します。理由は庫内の温度は室温の影響を受けるからです。例えば、冬場は元々の室温が低いため「強」により庫内をハイパワーで冷却する必要はないと言えるでしょう。
④物を詰め込みすぎない
庫内に物を詰め込みすぎると冷気の循環効率が悪くなり、無駄な電力を消費することになります。また、必要な物が探しづらくなり扉の開閉時間も長くなってしまうでしょう。
さらには、食品が多すぎると賞味期限の管理も難しくなり、「気づいた時には賞味期限が切れていた」なんてことも起きがちです。
買い溜めすることによる節約法もあるとは思いますが、個人的には必要な物を必要な分だけ買う方が、結果的にトータルの支出を減らせるのではと考えています。
⑤設置場所を見直す
冷蔵庫の両サイドと後方には5cm程度の隙間があるのが望ましいです。スペースがないギチギチの状態で冷蔵庫を設置してしまうと、うまく放熱ができず無駄に電力を消費してしまいます。
また、側面に隙間なく物を貼っていたり天板に物を置いている状態も放熱を妨げる原因になり得ます。
⑥省エネ性能の高い機種に買い換える
最新の冷蔵庫は省エネ性能が高いため、10年以上前の機種に比べて消費電力が約50%も小さいです。つまり、電気代は約半分です。
資源エネルギー庁のHPでは2009年の冷蔵庫は消費電力が550kWh、2019年の冷蔵庫は293kWhであることから、最近の冷蔵庫は古い機種に比べて約47%の省エネであることが示されています。
筆者のお気に入りである日立製冷蔵庫の最新モデル(2021年)は消費電力が274kWhなので、2009年式の半分以下となっています。古い冷蔵庫を買い換えるだけで年間1万円以上もの電気代節約になることは珍しくありません。
冷蔵庫の電気代節約法のまとめ
一般家庭における消費電力1位の冷蔵庫には、電気代節約の余地があります。節約法も豊富で簡単なものばかりなので、ぜひ実践して欲しいと思います。
消費電力の大きい他の家電の電気代節約法は以下の記事で紹介しています。