本記事では、楽天モバイル申し込み時に加入できる2種類のスマホ保険について解説しています。
先に結論を言わせてもらうと、残念ながらどちらの保険も全くおすすめできません。その理由と代わりになるスマホ保険についても紹介していきます。
- 結論:楽天モバイルのスマホ保険はおすすめできない
- 楽天モバイルのスマホ保険とは
- スマホ交換補償プラス
- 持ち込みスマホあんしん保証
- マイシュアランスやモバイル保険と比較してみた
- 楽天モバイルのスマホ保険が全然おすすめできない理由のまとめ
結論:楽天モバイルのスマホ保険はおすすめできない
最初に結論を言わせて頂きますが、楽天モバイルのスマホ保険はおすすめできません。
理由は、シンプルにコスパが悪いからです。
後ほど価格やサービスを比較していきますが、本ブログでおすすめしている「マイシュアランス」や「モバイル保険」といったスマホ保険の方がコスパが良いです。
色々なスマホ保険を比較した結果、「マイシュアランス」と「モバイル保険」をおすすめしている理由を以下の記事で紹介しています。
楽天モバイルのスマホ保険とは
楽天モバイル申し込み時には、以下の2種類いずれかのスマホ保険に加入することができます。
②持ち込みスマホあんしん保証
①は楽天モバイルで購入した端末を補償してくれるスマホ保険、②は字のとおり、楽天モバイルでSIMカードのみ又はeSIMのみを申し込んだ人の端末を補償してくれるスマホ保険です。
この2つのスマホ保険について、もう少し詳しく解説していきます。
スマホ交換補償プラス
スマホ交換保証プラスとは、スマホの故障や紛失時に、同一機種を交換品として届けてくれるサービスです。ここで注目したいのは、あくまでも”修理”ではなく”交換”であることです。
月額料金は一律715円
購入したスマホの価格によらず、保険料は一律715円です。ということは購入したスマホが高価であるほど得し易く、安価であるほど損しやすいということです。
ただ、月額料金715円というのは高いです。すべて端末の交換対応であることから、このぐらいの価格設定でないと採算が取れないのでしょうが、もっと安くて良い保険はあります。
自己負担額6,600円
また、この保険を使用して本体交換を希望する際には、自己負担額として6,600円を支払う必要があります。個人的な意見としては、この6,600円という自己負担額は高いです。
この6,600円のせいで予想されることは、「画面が割れてしまったけど使えないことはないから我慢しようかな」と自己負担額の支払いを嫌うがために、保険の請求を躊躇してしまうということです。
たかが画面割れで本体交換をしてくれることは、一見お得に感じるかもしれませんが、自己負担額の6,600円が足かせになってしまうことが予想されます。
あなたのスマホの画面が割れてしまった時のことを想像してみてください。ある程度のヒビならば「我慢して使おうかな」となってしまいませんか?
しかし、保険とは使わなければ損をし続けるものであり、使わなければ何のために入っているのかわかりません。
加入のタイミングは端末購入時だけ
端末購入と同時でしか「スマホ交換補償プラス」に加入することはできません。後から入りたくなっても加入できませんが、筆者がおすすめする「マイシュアランス」と「モバイル保険」はいつでも加入できます。
災害は補償対象外
戦争・天変地異(地震、津波、洪水)等に基づき生じた場合又はそれらに起因する著しい社会秩序の混乱の際に生じた場合
スマホ交換補償プラスのページにしっかりと明記されていますが、地震・津波・洪水による破損は補償対象外とのことです。
これには正直がっかりしました。これがスマホ保険と言えるのでしょうか。筆者は楽天モバイルを愛用しており、良いキャリアだと満足しているからこそ、この商品はおすすめできません。
持ち込みスマホあんしん保証
持ち込みスマホあんしん保証とは、楽天モバイルで購入していないスマホでも故障や紛失時、同一機種を交換品として届けてくれるサービスです。ここで注目したいのは、スマホ交換補償プラスと同じく、あくまでも”修理”ではなく”交換”であることです。
月額料金は機種により異なる
加入させるスマホの機種によって月額料金は異なります。機種ごとの掛け金は持ち込みスマホあんしん保証のページで確認することができます。
例えば、iphone SE2の場合は月額715円、iphone 12proの場合は1,309円となっており、やはり全て交換対応であることが月額料金を高くしています。
例えば、筆者がおすすめする「マイシュアランス 」の場合は機種に関係なく、月額200円もしくは470円です。高価な機種から安価な機種までカバーしてくれる商品です。
自己負担額も機種により異なる
前述した「スマホ交換補償プラス」の場合は、どの機種でも自己負担額は6,600円でしたが「持ち込みスマホあんしん保証」の場合は機種により異なります。
自己負担額は6,600円又は12,100円となっており、例えばiphoneシリーズは全て12,100円となっており、筆者がおすすめする「マイシュアランス」の一律3,000円と比べるとかなり高額です。
「スマホ交換補償プラス」の部分でも説明しましたが、この高額な事故負担額が保険請求の足かせとなる可能性があります。使うのを躊躇う程度の保険ならば入らない方が賢明でしょう。
SIM申し込み時以外でも加入できる
「持ち込みスマホあんしん保証」とは違い、SIM申し込み時以外でも加入することができます。
本当に必要かをじっくり検討した上で、後日加入することができるのは嬉しいポイントです。ただ、回線開通日から30日以内に、オンラインで加入手続きをする必要があります。
「持ち込みスマホあんしん保証」の部分でも説明しましたが、筆者がおすすめする「マイシュアランス」と「モバイル保険」はいつでも加入できます。
「スマホ交換補償プラス」より補償範囲が狭い
「スマホ交換補償プラス」と同じく、地震・津波・洪水による破損は補償対象外です。
その他もだいたい「スマホ交換補償プラス」と一緒と思いきや、「持ち込みスマホあんしん保証」は盗難・紛失が補償対象外です。
はっきり言ってスマホ保険としての価値ゼロです。
マイシュアランスやモバイル保険と比較してみた
筆者が当ブログでおすすめしている2つのスマホ保険「マイシュアランス」と「モバイル保険」。この2つと楽天モバイルのスマホ保険「スマホ交換補償プラス」と「持ち込みスマホあんしん保証」を比較してみましょう。
まずは、比較表を作成したのでコチラをご覧ください。
月額料金の比較
表を見て頂いたら一目瞭然ですが、楽天モバイルは高すぎますね。全て本体交換で対応とのことなので、この料金設定でないと採算が取れないのでしょう。
修理可能なら修理で済ませた方が保険会社の負担も少ないため、私たちが支払う掛け金も割安になるのですが、楽天モバイルのスマホ保険は交換のみなのでこのような価格になってしまいます。
保険金額の比較
楽天モバイルのスマホ保険2つに関しては、本体の交換です。
一方「マイシュアランス」と「モバイル保険」は修理に掛かった費用が補償されるため、修理可能なら修理代が、修理不能であれば交換に掛かった費用が補償されます。
1回の修理代の上限は10万円ですが、修理不能による本体交換だったとしても10万円以内に収まることがほとんどです。なぜなら交換代は販売価格と比べて安いからです。
例えば、現在販売中のiphoneで最も高価なiphone 12 Pro Maxの販売価格は129,580円〜ですが、交換にかかる費用は71,280円です。
保険金額の上限は1回10万円で十分であることがお分かりいただけたかと思います。
損得のボーダーラインを比較
当たり前ですが、スマホ保険の掛け金は安いほど私たちが得しやすく、掛け金が高いほど損しやすくなります。
楽天モバイルのスマホ保険は”掛け金が高い”という説明をしてきましたが、実際にマイシュアランスと比較して、損得のボーダーラインがどのくらい変わってくるかをシミュレーションしてみます。
【「楽天モバイル」スマホ交換補償プラス】
保険料:715円 / 月
47,000円 ÷ 715円 ≒ 65ヶ月
65ヶ月 ÷ 12 = 5年5ヶ月
加入して5年5ヶ月以内に1回以上修理を行った場合、得をする。
【「楽天モバイル」持ち込みスマホあんしん保証】
保険料:979円 / 月
47,000円 ÷ 979円 ≒ 48ヶ月
48ヶ月 ÷ 12 = 4年
加入して4年以内に1回以上修理を行った場合、得をする。
【「Mysurance」スマホ保険・スタンダードプラン】
保険料:470円 / 月
47,000円 ÷470円 ≒ 100ヶ月
100ヶ月 ÷ 12 = 8年4ヶ月
加入して8年4ヶ月以内に1回以上修理を行った場合、得をする。
【「Mysurance」スマホ保険・ライトプラン】
保険料:200円 / 月
47,000円 ÷200円 ≒ 235ヶ月
235ヶ月 ÷ 12 = 19年7ヶ月
加入して19年7ヶ月以内に1回以上修理を行った場合、得をする。
ご覧のとおり、楽天モバイルはマイシュアランスよりもハイペースで保険請求しなければ損をしてしまうのです。
また、楽天モバイルは自己負担額が高いことも忘れてはいけません。
楽天モバイルのスマホ保険が全然おすすめできない理由のまとめ
改めて、楽天モバイル自体は良いキャリアですが、楽天モバイルのスマホ保険は全くおすすめできません。やはりスマホ保険に加入するなら、マイシュアランスかモバイル保険しかないでしょう。
また、そもそもスマホ保険が必要なのかをじっくり考えるべきです。スマホ保険が必要かどうかを判断するにはコチラの記事が参考になるかと思います。