楽天モバイルをメイン回線として利用することはおすすめできませんが、サブ回線としては利用価値があります。
本記事では、楽天モバイルをメイン回線としてはおすすめできない理由とサブ回線として使う場合のメリットを紹介します。
また、実際に楽天モバイルをサブ回線として設定している画面も紹介していきます。
- 楽天モバイルとは
- 楽天モバイルをメインではおすすめしない理由3つ
- 楽天モバイルのサブ回線におけるメリット6つ
- 楽天モバイルをサブ回線に設定した画面
- 楽天モバイルをサブ回線として使うメリット4選のまとめ
楽天モバイルとは
楽天モバイルは、楽天グループ株式会社が提供する携帯電話事業のブランドであり、「docomo、au、SoftBank」に次ぐ第4のキャリアとして注目されています。
MNO事業に参入してまだまだ歴史が浅いことから、メインで使うには頼りない印象ですが、サブ回線として使うなら利用価値があるので、本記事ではその理由と使い方を紹介していきます。
楽天モバイルをメインではおすすめしない理由3つ
本記事の主旨は、楽天モバイルのサブ回線としての利用価値を紹介することですが、その前にメイン回線としておすすめできない理由を解説します。
①電波がかなり弱い
楽天モバイルは、プラチナバンドという障害物に強い周波数帯を持っていないため、建物内で電波状況が悪くなることが多々あります。実際、筆者は木造一戸建てに住んでいるのですが、iPhoneのアンテナアイコンは調子が良い時で3/4、悪い時は2/4しか立っていません。
また、大きなショッピングモールや病院など、コンクリート造の構造物内ではさらに電波状況が悪く、圏外になることも珍しくありません。必要な時に電話が使えないのは本当にストレスです。
筆者が楽天モバイルをメインで使うことをおすすめしない最大の理由が、この電波の悪さです。
②通話品質がイマイチ
Rakuten Linkアプリによる無料通話は、いわゆるIP電話に似た技術で実現されています。LINE電話に電話番号が付いたようなものだとイメージして貰えば良いでしょう。
そのため、通話品質が電波状況に大きく左右されることになります。例えば、低速モード程度の通信速度では、音声が遅延したり途切れたり等の症状が発生することを確認しています。
①で紹介した電波の悪さが通話品質へ直接影響してしまうため、プラチナバンドを持っていない楽天モバイルとRakuten Linkアプリによる通話の相性は良くないというのが現状です。
③たくさん使わないとお得じゃない
楽天モバイルの基本料金は、通信業界へ衝撃を与えた低価格かつシンプルなワンプランですが、実は全く使わないかたくさん使うかしなければお得ではありません。
その理由は、実際に見て貰った方が理解が早いと思います。ひと月のデータ通信量が同じという条件で、楽天モバイルと他の格安スマホの月額料金を比較したイラストを作成しました。
上のイラストを見れば一目瞭然なのですが、30GBを超えるデータ通信を行わいのならば、楽天モバイル以外の格安スマホを使った方が実はお得なのです。
果たしてひと月に30GBも使うユーザーがどれだけいるのかを予想すると、多くのユーザーにとって楽天モバイルをメインで使うメリットは少ないと考えます。
データ容量別の最安格安スマホは以下の記事で紹介しているので、30GBも使わないという人はコチラを参考にキャリアを選んでください。
楽天モバイルのサブ回線におけるメリット6つ
先に楽天モバイルをメインで使うことのデメリットをお伝えしてきましたが、ここからはサブ回線として使う際のメリットを紹介していきます。
①Rakuten Linkで無制限かけ放題
前半の“楽天モバイルをメインではおすすめしない理由3つ”でも解説しましたが、Rakuten Linkによる通話はLINEやFaceTime、Google Duoなどと似たような仕組みで実現されています。だから通話料が掛からないのです。
ただ、Rakuten LinkにはLINEやFaceTime、Google Duoにないメリットがあります。それは、電話番号さえあれば無料で電話を掛けられるということです。
例えば、LINE電話はLINEユーザー同士でしか使えませんし、FaceTimeもFaceTime同士でしか通話できません。Google Duoも然りです。
一方、Rakuten Linkの場合は電話番号さえあれば同じアプリをインストールしているかなど関係なく、また固定電話やガラケーであっても無料で通話することができるのです。※一部の有料電話にあっては例外。
「Rakuten Linkの通話品質はあまり良くない」というデメリットを考慮しても、無制限かけ放題が最低980円/月で利用できるのは評価できるポイントです。
他社の無制限かけ放題オプションは1500円/月ぐらいするので、楽天モバイルを通話用のサブ回線にするのもアリです。
②SPUの対象である
楽天モバイルの契約中は、楽天市場におけるポイント獲得倍率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)が最大で「+2倍」となります。
楽天モバイルユーザーなら「+1倍」、ダイヤモンド会員ならさらに「+1倍」です。楽天経済圏を活用している人にとっては嬉しい特典でしょう。
ちなみに筆者も楽天経済圏で生活しており、日常で利用するサービスはほとんど楽天グループに集中させているので、楽天市場の倍率は常に「+8.5倍」です。
③「楽天ひかり」のキャンペーンが使える
これは家に光回線がある人、もしくは導入する予定がある人だけに関係する話になってしまいますが、「楽天モバイル」と「楽天ひかり」を併用することがかなりおすすめなので紹介します。
というのも、楽天モバイルを契約中の人が楽天ひかりに申し込むと、「楽天ひかり」の基本料金が1年間無料になるというお得すぎるキャンペーンを実施しているからです。マンションプランで50,160円、戸建てプランで63,360円もお得になるキャンペーンです。
もちろん「楽天ひかり」もSPUの対象なのでさらに「+1倍」となります。楽天経済圏を活用する人にとって「楽天モバイル」と「楽天ひかり」の組み合わせは相性抜群なのです。
「楽天ひかり」について詳しいことは、以下の記事が参考になるかと思います。
④eSIMが提供されている
楽天モバイルを通話用のサブとして契約すると言っても、必ずしもスマホを2台持ちする必要はありません。
もしもあなたが使っているスマホが“デュアルSIM”(1つのスマホに2つ以上のSIMを設定する機能)に対応していれば、今使っているSIMと楽天モバイルのSIMを共用することができます。
デュアルSIMには、SIMカードスロットを2つ搭載している「物理SIM+物理SIMタイプ」とSIMカードスロット1つにeSIMを搭載している「物理SIM+eSIMタイプ」があります。
このeSIMという技術は、まだまだ対応しているキャリアが少ないのですが、嬉しいことに楽天モバイルではeSIMの発行が可能です。eSIMが提供されていることで、デュアルSIMとして使う機種の選択肢が広がることも楽天モバイルをサブとしておすすめする理由の一つです。
デュアルSIM対応スマホは、以下の記事で確認できます。
また、デュアルSIMについて基本的な知識は以下の記事を読めば理解しやすいかと思います。
楽天モバイルをサブ回線に設定した画面
筆者はIIJmioという格安スマホと楽天モバイルのデュアルSIMを実践しています。どのように設定しているのかを実際の画面を交えて紹介していきます。
iPhoneでIIJmioをメイン回線に、楽天モバイルをサブ回線に設定している時の実際の表示がこちらです。
「設定>モバイル通信」の画面は以下のようになっています。
筆者は、スマホ宛てへの電話は主にFaceTimeやGoogle Duoから発信し、ガラケーや固定電話と通話したい時にはrakuten Linkから発信することで通話料金を抑えています。
これらの無料通話アプリの詳しい使い方は、以下の記事を参照してください。
楽天モバイルをサブ回線として使うメリット4選のまとめ
楽天モバイル無制限かけ放題が必要な人や楽天経済圏で生活している人は、楽天モバイルをサブ回線として契約するメリットがあります。
特に、無制限かけ放題は他社では約1500円/月もするので、楽天モバイルを通話専用のサブ回線として契約すれば毎月500円程度節約できる計算です。
もっともっと携帯代を節約したい人は以下の記事が参考になるかと思います。