楽天モバイルという新キャリアとデュアルSIMという最新技術により、スマホ料金に革命が起きています。
楽天モバイルと格安SIMをデュアルSIMで運用すればあり得ない程スマホ代が節約できるなど、本当に素晴らしい時代になりました。
そこで今回は、楽天モバイルと相性の良い格安SIMと注意点について紹介します。
少し前置きが長くなってしまいますので、「早くおすすめのSIMを教えてくれ!」という人はコチラからスキップできますが、結構重要なことを書いてますので、できれば全部読んで頂きたいと思います。
- デュアルSIMとは何か
- 楽天モバイルの基本知識
- 楽天モバイルの弱点
- 「楽天モバイル×格安SIM」で弱点を補える
- 【要確認】Rakuten Linkを別回線で使うときの注意点
- 楽天モバイルと相性の良い格安SIM - オススメの組み合わせと設定方法 -
- 楽天モバイルと相性抜群の格安SIMのまとめ
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デュアルSIMとは何か
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2種類のSIMを使い分けることができる機能のことです。
スマホやガラケーを“2台持ち”することをイメージしてみてください。
2台持っていれば、仕事用とプライベート用でスマホを使い分けたり、電話とインターネット閲覧でそれぞれスマホを使い分けたりすることでしょう。
この様な使い方をスマホやガラケーを2台持つことなく、スマホ1台で可能になってしまう画期的な技術が「デュアルSIM」なのです。
デュアルSIMについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事が参考になるかと思います。
楽天モバイルの基本知識
楽天モバイルは、「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ』のプラン一つのみで、このプランの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
・“使った量”とは、データ通信量のことで通話はどれだけ使っても無料
・データ通信量は高速・低速に関わらずカウントされる
・無料通話の条件はRakuten Linkアプリからの発信であること
楽天モバイルの弱点
楽天モバイルは、低価格かつ分かりやすい料金プランを提供していますが、無視できない弱点もいくつかあります。
ですが、これら全ての弱点をカバーできる方法が「デュアルSIM」なのです。
まずは楽天モバイルの弱点を確認していきましょう。
低速・高速の切り替えが無意味
2021年4月30日で新規申し込みが終了した「プラン料金1年無料キャンペーン」適用中もしくは「プラン料金3か月無料」適用中は、月に5GBの高速データ容量が与えられます。
5GBを超えてしまうと低速モードでしか通信できなくなってしまうため、必要に応じて“低速モードに切り替えて容量を節約”している人は多いのではないでしょうか。しかし、この方法は無料キャンペーンが終了すると使えなくなります。
なぜなら、使ったデータは高速・低速に関わらずカウントされるからです。
今までのように、“動画を見るときは低速に切り替えて節約”をしても、高速だろうが低速だろうがデータ通信量としてカウントされるので無意味です。
Rakuten UN-LIMIT Ⅵ発表時の『ずっと低速モードで使えば0円なのでは?』という皆さんの期待も夢に終わったのです。
つまり、楽天モバイルを使いつつ月額料金を抑えるためには、『スマホを使わない』という方法しかないのです。
通話品質がイマイチ
Rakuten Linkアプリによる無料通話は、いわゆるIP電話に似た技術で実現されています。LINE電話に電話番号が付いたようなものだとイメージして貰えば良いかと思います。
そのため、通話品質がネットの接続状況に大きく左右されることになります。例えば、低速モード程度の通信速度では、音声が遅延したり途切れたり等の症状が発生することを確認しています。
電波が弱い
楽天モバイルは、プラチナバンドという障害物に強い周波数帯を持っていないため、建物内等で電波状況が悪くなることが多々あります。
実際に、筆者もショッピングモールや病院で圏外になり電話もネットも使えないという状況を何度も経験しています。
「楽天モバイル×格安SIM」で弱点を補える
楽天モバイルと格安SIMをデュアルSIMで運用することの最大のメリットは、楽天モバイルの弱点を全て補うことができるという点です。
実際にどのようなことができるか見ていきましょう。
楽天モバイルのみより携帯代が安くなる場合も
デュアルSIM機能を利用して、モバイルデータ通信用SIMを”楽天モバイル以外”に設定することにより、楽天モバイルの月額料金を確実に0円にすることが可能です。
楽天モバイルは電話専用のSIMとして使用し、データ通信に格安SIMを使用すれば、月額料金を抑えつつ無制限かけ放題のスマホとして使うことができます。
さらに、従来どおり“動画を見るときは低速モードに切り替える”のような方法でデータ容量を節約し、月額料金の安いプランで月々のスマホ代を抑えることが可能です。
楽天モバイルの電波の弱さをカバー
デュアルSIMを利用すれば、楽天モバイルの回線を使用する事なくRakuten Linkアプリで通話・データ通信を行うことができます。
デメリットの部分でも触れましたが、Rakuten Linkアプリでの通話はネット回線を利用しているため、ネットにさえ繋がれば楽天モバイル回線でなくとも通話が可能なのです。
Rakuten Linkによる通話が、電話回線でなくネット回線経由であることを弱点として挙げましたが、このような裏技的な使い方ができるのはそのおかげです。
格安SIM各社はdocomo,au,SoftBankのいずれかの回線を借りているため、楽天モバイルと格安SIMを組み合わせれば価格を抑えつつ安定した電波を受信することが可能なのです。
楽天モバイルをサブとして運用
前述した裏技的な使い方をせずとも、楽天モバイルはサブとしてかなり優秀です。なにせ維持費が0円ですから。
普段はメインのSIMを当たり前に使用し、お店の予約やコールセンターなど必要に応じて楽天モバイル回線を使うなどすれば、月額0円で通話料を節約することができます。
【要確認】Rakuten Linkを別回線で使うときの注意点
「楽天モバイルSIMを通話専用に、格安SIMをデータ通信専用としてデュアルSIMを設定することで、楽天回線を使うことなくRakuten Linkで無料通話が可能」ということを前述しましたが、この使用方法にはデメリットもあります。
個人的には、今回の記事で一番重要な部分だと思います。
なお、このデメリットはあくまでも”通話用に楽天モバイルをデータ通信用に他社のSIMを設定した場合”に起こるものです。
Rakuten Linkでデータを消費してしまう
Rakuten Linkによる通話は電話回線でなくネット回線経由なので、Rakuten Linkを他社回線で使用すると、他社回線のデータを消費します。
Rakuten Link使用中のデータ消費量は、1分間に約1MBなのでそこまで大きな問題ではないと考えますが、当ブログでは余裕を持って最低でも2GB以上のデータ容量プランを選ぶことをオススメしています。
設定が難しいと思われている
「デュアルSIM」という使い方は、まだまだ世の中に浸透しているとは言い難いです。実際、筆者の周りにもデュアルSIMを活用している人はほとんどいません。
慣れない人にとっては、聴き慣れない「デュアルSIM」というワードだけで敬遠しがちですが、これを設定するだけで大幅に固定費を削減できるチャンスがあります。
本ブログでは、デュアルSIMの設定方法を実際のスクリーンショットと併せて解説しており、最悪デュアルSIMやeSIMなどの言葉の意味が全く理解できなかったとしても、手順通りに進めれば誰でも設定できるようにしています。
また、設定で不明なことがあればコメント欄でサポートさせて頂きます。
デュアルSIMで得するかは組み合わせ次第
「デュアルSIM」を活用することで“スマホ代の大幅な節約”が可能と説明しましたが、これはSIMの組み合わせにもよります。
たくさんの格安SIM会社が乱立している昨今、組み合わせの数は数百通りもあり、自分にとって最もコスパが良い組み合わせを見つけるのは大変です。
ですが安心して下さい。
次の章では、用途と機種別に最もコスパの良い組み合わせを紹介しています。さらに設定までを画像付きでわかりやすく紹介している記事へご案内します。
楽天モバイルと相性の良い格安SIM - オススメの組み合わせと設定方法 -
①一月に使用するデータ量は何GBか
②使用する機種は何なのか
以上の2点を考慮して、コスパ最強なキャリア及び料金プランの組み合わせを紹介するために、以下の5つにパターン分けしたのですが、まずはあなたがお使いのスマホがデュアルSIMに対応に対応しているのか、また対応しているのであれば「物理SIM+物理SIM」・「物理SIM+eSIM」のどちらのタイプなのかをコチラの記事で確認してください。
確認しなくても分かる人はそのまま読み進めてください。
2.【物理SIM+物理SIM】必要なデータ容量が月に2GB~10GB←オススメ
3.【物理SIM+物理SIM】必要なデータ容量が月に10GBを超える
1.必要なデータ容量が月に2GB未満
必要なデータ容量が月に2GB未満の人は、「楽天モバイル×リンクスメイト」が最も安い組み合わせです。
リンクスメイトは100MBからプランがあり、その料金は月額165円からと圧倒的な安さですが、本ブログでは最低でも1GB以上のプランを推奨します。その理由は前半で説明した以下の2つのデメリットからです。
Rakuten Linkアプリでの通話中はデータを消費してしまうので、最低1GBぐらいなければ「電話以外ほぼスマホを使用しない」という人以外は容量が足りなくなる恐れがあります。
・「物理SIM+物理SIM」タイプの機種の場合:楽天モバイル・リンクスメイト共に物理SIMでデュアルSIMを設定する。
・「物理SIM+eSIM」タイプの機種の場合:楽天モバイルをeSIM・リンクスメイトを物理SIMでデュアルSIMを設定する。(リンクスメイトには物理SIMしかないので)
以下にリンクスメイトの料金プランを載せておきますが、1GBでもたったの385円です。
以下の記事では、実際にこの組み合わせで設定まで紹介しています。
2.【物理SIM+物理SIM】必要なデータ容量が月に2GB~10GB←オススメ
「物理SIM+物理SIM」によるデュアルSIM対応機種を準備できる人、かつ必要なデータ容量が月に2GB~10GBの人は、「楽天モバイル×リンクスメイト」の組み合わせが最もコスパが良くオススメです。
データ通信用SIMにリンクスメイトを選んだ理由は、物理SIMかつ2GB~10GB以下に限って言えば、全てのキャリアの中で一番コスパが良いからです。
リンクスメイトの料金プランで注意しなければならないのは、大容量になる程コスパが悪くなる点です。特に10GBを超える様であれば次に紹介するQTモバイルの20GBプランの方がコスパに優れています。
以下の記事では、実際にこの組み合わせで設定まで紹介しています。
3.【物理SIM+物理SIM】必要なデータ容量が月に10GBを超える
「物理SIM+物理SIM」によるデュアルSIM対応機種を準備できる人、かつ必要なデータ容量が月に10GBを超える人は、「楽天モバイル×QTモバイル」の組み合わせが最もコスパが良くオススメです。
データ通信用SIMにQTモバイルを選んだ理由は、物理SIMかつ10GBを超える場合に限って言えば、全てのキャリアの中で一番コスパが良いからです。
以下にQTモバイルの料金プランを載せておきますが、どのキャリアも10GBを超えて大容量になってくるとUQモバイルのコスパには勝てません。しかし、逆に10GB以下の容量になるとUQモバイルはコスパが悪いので注意です。
4.【物理SIM+eSIM】必要なデータ容量が月に2GB〜20GB←オススメ
「物理SIM+eSIM」によるデュアルSIM対応機種を準備できる人、かつ必要なデータ容量が月に2GB〜20GBの人は、「楽天モバイル×IIJmio(アイアイジェイミオ)」の組み合わせが最もコスパが良くオススメです。
データ通信用SIMにIIJmioのeSIMを選んだ理由は、全てのキャリアの中で一番コスパが良いからです。以下にIIJmioの料金プランを載せておきますが、物理SIMに比べてかなり安くこれはeSIMならではの強みです。
以下の記事では、実際にこの組み合わせで設定まで紹介しています。
5.電話番号が2つ必要
デュアルSIMで2つの電話番号を使い分けたい人は、「楽天モバイル×OCNモバイル」の組み合わせが最もコスパが良くオススメです。
・「物理SIM+物理SIM」タイプの場合は、楽天モバイル・OCNモバイル共に物理SIMでデュアルSIMを設定します。
・「物理SIM+eSIM」タイプの場合は、楽天モバイルをeSIMにOCNモバイルを物理SIMでデュアルSIMを設定します。(OCNモバイルには物理SIMしかないので)
片方を楽天モバイルにした理由は無料で電話使い放題だからですが、もう片方にOCNモバイルを選んだ理由はいくつかあるので、以下の記事をご覧ください。
楽天モバイルと相性抜群の格安SIMのまとめ
月額0円〜の楽天モバイルを組み合わせると、本当に驚くほどスマホ代を節約することができます。
デュアルSIM対応機種を持っていない人は、これを機に購入してみてはいかがでしょうか。月々のスマホ代が安くできる分、すぐに元は取れてしまいますよ。