1.5Mbpsで使い放題を最低1,683円から利用できるmineo(マイネオ)の「パケット放題Plus」とは一体何なのか。また、「パケット放題Plus」を駆使して携帯代を節約するための重大なポイントを解説しています。
さらに、「パケット放題Plus」は、おすすめできる人とできない人がはっきりしているので、併せて紹介していきます。
- mineoとは
- パケット放題Plusとは
- 通話料金の節約にも有利
- 「パケット放題Plus」の罠
- 契約するなら「1GB+パケット放題Plus」の組み合わせ一択
- 「パケット放題Plus」はこんな人におすすめ
- 「パケット放題Plus」はこんな人にはおすすめしない
- 【注意】実質ひと月100GBまで
- パケット放題Plusとはなにか?どんな人におすすめ?のまとめ
mineoとは
関西電力グループの「株式会社オプテージ」が運営する格安SIMキャリアです。近頃、格安SIM各社の値下げ合戦により、マイネオの存在感は薄れていましたが、2021年6月1日から提供された「パケット放題Plus」で再び注目を集めています。
ちなみに、筆者の格安SIMデビューはmineoでした。
パケット放題Plusとは
月額+385円で低速モード(節約モード)時の通信速度が、通常の200kbpsから1.5Mbpsに高速化されるオプションです。マイネオの料金プランは1GB1,298円なので、パケット放題Plus込みの最安料金は1,683円/月となります。
なお、基本プランが10GB以上の場合はオプション料不要で自動的に付いてきます。
そもそも低速モード(節約モード)時は、高速データ容量を消費することはないので1.5Mbpsで通信し放題ということになります。これが「パケット放題Plus」です。
現在、mineoではパケット放題Plusのオプション料385円が3ヶ月無料になるキャンペーンを実施中です。
1.5Mbpsってどのくらいの速度なのか
基本的には、低速モード(節約モード)時の通信速度というのは、以下の4パターンのどれかに当てはまります。mineoもその例外ではなく、低速モード時の通信速度は”本来は”200kbpsに制限されるのです。
128kbps:かなり遅く、ほとんど何もできない。
200kbps:遅く、できることが制限される。
300kbps:やや遅いが、できることは多い。
1Mbqs:けっこう速く、大体のことはできる。
低速モードで1Mbpsの通信速度が出るキャリアは限られており、それでいて基本料金が軒並み高いのが普通なのですが、「パケット放題Plus」はオプションにより低速モード時の通信速度を1.5Mbpsに引き上げるという新しい切り口のサービスなのです。
1.5Mbpsで具体的に何ができるのか?
繰り返しますが、本来”200kbps”という低速通信速度を”1.5Mbps”に引き上げるのが「パケット放題Plus」というオプションでした。
では、”1.5Mbps”という通信速度ではどのようなことができる”のでしょうか。
その答えは、「ほとんどなんでもできる」です。
YouTubeやNetflix、ゲームやビデオ通話など、ネット回線を使用するアプリのほとんどはストレスなく使うことができます。ただし、コンマ何秒の遅延が勝敗を左右するような対戦型オンラインゲームをするには速度が足りません。
これが月額385円で使い放題となると、「パケット放題Plus」には一定の需要がありそうですが、どのような人におすすめするかは後述します。
「低速モードでできること・できないこと」は以下の記事で詳しく説明しています。
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通話料金の節約にも有利
「パケット放題Plus」と通話料金は一見関係がないようにも思えますが、実際は大アリです。「パケット放題Plus」により通話料金も安くすることができるのです。
例えば、通話料金を安くするための手段として有名なのは「LINE電話」でしょう。LINE電話がなぜ無料なのかというと、電話回線ではなくネット回線を使用しているからです。
そのため、通話料金にはカウントされませんが、モバイルデータの消費としてはカウントされます。モバイルデータの消費をカウントさせない方法として低速モード(節約モード)があるわけですが、通信速度が遅すぎる状態でネット回線を利用した通話を行うと、音声が途切れたり遅延したりという音質の悪化が出現します。
なので、従来は低速モードでネット回線を利用した通話を行うことは避けられていましたが、「パケット放題Plus」による1.5Mbpsであれば、音声通話を行う上で十分な速度であるため快適に通話できるのです。
「LINE電話」以外でネット回線を利用した通話を行う手段及びその仕組み等については以下の記事で詳しく紹介しています。
「パケット放題Plus」の罠
「パケット放題Plus」を契約するうえで気を付けなければいけないポイントは、マイネオのプラン料金のコストパフォーマンスです。
プラン料金のコスパを不等号で表すと「大容量>>>小容量」のようになっており、大容量を契約させてくる気満々ですが、それは罠ですので下記に目を通して回避しましょう。
小容量プランのコスパが悪いように”見える”
残念ながらマイネオの小容量プランは基本料金が高く、他社と比較してもコスパが良いとは言えません。しかし、大容量になるに連れて他社との料金差は小さくなっていきます。
上の画像は、マイネオと他社の基本料金を比較したものですが、ご覧のとおりマイネオより安いキャリアはたくさんあります。特に小容量の1GB・5GBプランは、他社と比べてかなり割高となっていることがわかります。
さらにデータ専用プランの基本料金を比較してみても、マイネオは他社に比べるとコスパが悪く、「音声通話+データプラン」及び「データ専用プラン」ともに小容量帯はコスパが悪いように見えます。
大容量プランのコスパは良いように”見える”
小容量プランの基本料金が割高であることも相まって、容量が大きくなればなるほどコスパが良いように”見える”でしょう。
なぜならオプション料不要で「パケット放題Plus」が自動的に付いてくるし、他社キャリアとの金額差も小さいからです。
しかし、これは大容量を契約させたいマイネオの戦略なのです。
契約するなら「1GB+パケット放題Plus」の組み合わせ一択
ここで一度「パケット放題Plus」を利用して、携帯代を節約するための思考を整理してみましょう。
①節約モードの通信速度が1.5Mbpsになる
②1.5Mbpsならずっと節約モードでOK
③ということは、基本容量は小さくてO K
④小容量プランは安いので、携帯代の節約になる
ここで一番大事なのは③の基本容量を小さくすることです。なので、小容量が大容量に比べてどれだけコスパが悪かろうと「最小容量+パケット放題Plus」を組み合わせて、最小金額で運用するべきなのです。
②のとおり、ずっと節約モードで使う前提なのですから、極端な話高速データ容量は0GBでも良いのです。(そんなプランはありませんが…)
コスパを考えてしまって1GB以外の容量を契約することは、③を無視しているため本末転倒なのです。
相対的なコスパの比較は全く必要ありません。絶対的に金額の安いプランを選択することが、「パケット放題Plus」を賢く使うための最大のポイントとなります。
なお、現在mineoではパケット放題Plusのオプション料385円が3ヶ月無料になるキャンペーンを実施中です。
「パケット放題Plus」はこんな人におすすめ
「1GB+パケット放題Plus」の組み合わせで契約することを前提に、このプランをおすすめできる人を紹介していきます。
ひと月にたくさんデータ通信を行う人
具体的には、最低でも10GB以上使う人です。もちろんデータ使用量が多ければ多い人ほどお得感が増します。
さて、10GBというボーダーラインの根拠ですが、単純に「1GB+パケット放題Plus」の1,683円よりも安い、「高速通信10GB」で1,680円というプランが他社にあるからです。
その他社とは“リペアSIM”のことですが、同じ料金なら、マイネオで「高速通信1GB +中速通信9GB=10GB」よりもリペアSIMで「高速通信10GB」の方が良いに決まってますよね。
ひと月に10GB未満のユーザーは、マイネオで契約するよりも、以下の記事から自身のデータ使用量に合った無駄のないプランを選択することで、携帯代の節約に繋がります。
高速通信が必要な使い方をしない人
「パケット放題Plus」の1.5Mbpsは、キャリアの一般的な低速モードと比べて格段に速いですが、あくまでも高速通信ではないことに注意しましょう。1.5Mbpsは”中速通信”です。
なので、webサイトの閲覧やSNS、中程度の画質による動画視聴、高速通信を必要としないゲームなどの使用が多い人にはおすすめできます。
「パケット放題Plus」はこんな人にはおすすめしない
「1GB+パケット放題Plus」の組み合わせで契約することを前提に、このプランをおすすめできない人を紹介していきます。
ひと月のデータ使用量が10GB未満の人
答えは全て前述してしまいましたが、ひと月のデータ使用量が10GB未満の人に「パケット放題Plus」はおすすめできません。
理由は、「パケット放題Plus」による損得のボーダーラインが”10GB使うか否か”だからです。
10GBも使う自信がないという人は、以下の記事から自身のデータ使用量に合ったプランを選択することで、携帯代の節約に繋がります。
高速通信が必要なアプリを使用する人
前述したとおり、「パケット放題Plus」の1.5Mbpsは、言わば”中速通信”です。
なので、4Kなどの高画質による動画視聴、または「荒野行動」などのバトルロイヤル系のゲームをするには、通信速度が足りないので向いていません。
このような使い方が多い人は高速データ容量が必要なので、マイネオ以外のキャリアを選択するべきでしょう。
【注意】実質ひと月100GBまで
「1.5Mbpsで使い放題」というキャッチコピーですが、3日間で10GB以上利用した場合、通信速度を最大200kbpsに制限することがあるそうです。
200kbpsとは、とてもじゃないですがスマホを触る気になれないほど遅いです。なので、完全な無制限ではなくひと月100GBまでと考えておいた方が良いでしょう。
パケット放題Plusとはなにか?どんな人におすすめ?のまとめ
結論としては、高速通信は必要ないけれど、ひと月にたくさんのデータを消費するというユーザーにはかなりおすすめのサービスです。
契約の際は、大容量のコスパに騙されず「1GB+パケット放題Plus」で契約することを強くおすすめします。
なお、現在mineoではパケット放題Plusのオプション料385円が3ヶ月無料になるキャンペーンを実施中です。