「子供が生まれたら学資保険に入るのは当たり前?」
「学資保険に入ってないとヤバイと言われた」
「貯金よりもお得だから始めた方がいいの?」
今回は学資保険に関する上記のような疑問を解決していく記事ですが、結論としてはお金の無駄なので本当におすすめできません。学資保険に入ってない人は大正解です。
また、「すでに入ってしまった人はどうすれば良いか」についても解説しているので、ぜひ最後まで読み進めて頂けたらと思います。
- 入ってない人は大正解!外野の声は無視!
- 基本的な保険の考え方
- 学資保険がお金の無駄と言える理由3つ
- 学資保険以外の選択肢
- すでに入ってしまった人はどうする?
- 学資保険のよくある質問と回答
- ”学資保険はお金の無駄!入ってない人は大正解”のまとめ
入ってない人は大正解!外野の声は無視!
「えっ?学資保険入ってないの?」
「学資保険は入っときなさいよ」
子供が生まれたことを報告すると、こんなことを言ってくる親や同僚、友人が必ずと言っていいほど高い確率で現れるのですが全力で聞き流してOKです。
なぜなら、そんなことを言う人たちは保険会社の戦略にまんまとハマっているか、思考停止で「みんなが入っているから」と学資保険に加入してきた人たちだからです。
理由はこのあと詳しく解説していくのですが、学資保険は本当にお金の無駄です。入ってないあなたは正しいので自信を持ってください。逆に、「すでに学資保険に入ってしまっている人はどうすれば良いのか」についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
基本的な保険の考え方
大前提として「保険は入れば入るほど損」をします。この事実については以下の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
しかし、損をすると分かっていても保険で備えなければならないリスクというのは存在します。それは以下のイラストの(A)に該当するリスクです。
先述のとおり保険は入れば入るほど損をしてしまうので、なるべく入らないようにするのが正解です。しかし、(A)の『起きる確率は低いが、もし起きてしまったとき生活が困窮する程の損害が発生するリスク』には保険で備えるしかないのです。
例えば、『生命保険・自動車保険・火災保険』などがそのようなリスクです。詳しくは以下の記事で解説しています。
さて、本記事のテーマである『学資保険』が一体何のために入る保険なのかを考えてみると、学資保険は「子供の教育資金が必要になるリスク」に備えるための保険と言えるでしょう。よって、これは高い確率で発生することなので(A)には該当せず、そもそも保険で備えるべきリスクではないと判断することができます。
学資保険がお金の無駄と言える理由3つ
満期まで継続すれば元本割れする確率がかなり低いのが“学資保険”ですが、それでも筆者はお金の無駄であると考えます。
その根拠となる理由を3つ紹介します。
①全然お金が増えないから
貯金ではなく学資保険を選ぶ以上、ちょっとでもお金を増やすことが目的だと思われますが、本当に“ちょっっっっとだけ”しか増えません。
例えば日本生命の「ニッセイ学資保険」という商品では、13,350円を毎月18年間積み立てると最終的に300万円を受け取ることができます。
積み立て元金は2,883,600円なので約12万円増える計算なのですが、コレ恐ろしいぐらいに増えてません。年利にすると0.44%程度です。
一方、同じ金額の積み立てを株で運用したとしましょう。米国のS&P500連動型の投資信託では平均年利5%程度は見込めるので、その条件でシミュレーションしてみます。
約178万円ほど増えていますが、これは決して大袈裟な数字ではありません。もちろん未来の経済のことは誰も分かりませんし、投資なので少なからずリスクはあります。しかし、歴史的に見てS&P500連動銘柄を20年以上継続積立すれば負けることはほぼあり得ないというデータがあるのも事実です。
13,350円という同じ金額を積み立てても保険と投資では18年後に150万円以上もの差が生まれる可能性が高く、積立額が増えるほどその差も大きくなります。
②資金が拘束されるから
学資保険は一度始めてしまえば、基本的に満期までお金を引き出すことができません。厳密には途中で解約することもできますが、その場合は元本割れしてしまいます。
緊急でまとまったお金が必要になったときに、自由にお金を引き出せないデメリットはかなり大きいでしょう。途中解約する前提で学資保険に加入する人はいないでしょうが、未来のことは誰にも分からないのです。
やはりお金を貯めたいのなら貯金で、増やしたいのなら投資をおすすめします。どちらも必要なときに自由にお金を引き出すことができますから。
③インフレに弱いから
①で紹介した学資保険では、18年後におよそ12万円が増えることが約束されているようなものです。しかし、“12万円の価値が今と同じとは限らない”ことを知っておくべきです。
今から20年前の2002年、マクドナルドのハンバーガーが1個59円だったのをご存知でしょうか。それが今は130円というほぼ2倍の価格で販売されています。これがインフレです。
極端な例ですが、学資保険の満期となる18年後に物価が2倍になっていれば現在の12万円の価値は6万円になってしまうのです。また、ここ最近ではガソリン価格の上昇に伴いあらゆるモノが値上げを繰り返しており、世界的にインフレ傾向にあることも付け加えておきます。
物価が上昇するインフレ局面では相対的にお金の価値が下がりますが、それによって学資保険の受取金額が増えることはありません。
一方で、株式は「インフレに強い資産」と言われています。理由は、物価が上がると企業の売り上げが増加し、売り上げに伴い収益が増えると株価が上昇しやすいからです。
学資保険以外の選択肢
将来の子供の教育資金を貯めておきたいだけなら貯金、資金を増やしたいのなら投資が正解です。貯金についての説明は必要はないと思いますので、ここでは投資について少し深掘りしていきます。
投資初心者がローリスクでお金を増やす手段として有効なのが「つみたてNISA」です。これで将来的な成長が期待できる米国株の投資信託を積み立て購入するのが現在の最適解と言えるでしょう。
「NISA」とは少額投資非課税制度といって、『決められた投資額の範囲内で得た、株による利益に対する税金を無しにする』制度です。ですので「NISA」とは株の名前ではなく「枠」のことです。その中でも、コツコツと堅実にお金を増やしたい人向けに作られた枠が「つみたてNISA」となります。
株式投資について話し出すと長くなってしまい、本記事の趣旨からズレてしまいますのでこの辺にしておきます。「つみたてNISA」に関しては以下の記事で初心者にも分かりやすく解説しているので、気になった人はご覧ください。
すでに入ってしまった人はどうする?
本記事を読んだ時点で、既に学資保険に入ってしまっている人へのアドバイスをしたいと思います。
筆者なら元本割れを受け入れて解約し、資金を投資に回します。なぜなら元本割れによる損失よりも投資を始めないことの機会損失の方が圧倒的に大きいからです。学資保険が無駄と言える理由①でも説明したとおり、株式投資は学資保険と比べ物にならない程のポテンシャルを秘めているのです。
ただし、返戻率があと少しで100%を超えるときは、100%を超えてから解約した方がいい場合があります。解約のタイミングは学資保険の内容にもよるので、自分で判断できない場合は、お金のプロに相談してみるのもおすすめです。
保険チャンネルではスマホ1つあれば自宅で保険の無料相談をすることが可能で、オンラインなので対面での相談が苦手な人にもおすすめです。大切なお金を守るために利用できるものは積極的に利用していきましょう。
面談するだけでギフトチケットが貰えるのも、ささやかですが嬉しいポイントです。
学資保険のよくある質問と回答
”学資保険はお金の無駄!入ってない人は大正解”のまとめ
学資保険は、デメリットの割にはお金が全然増えないのでおすすめできないということを紹介していきました。学資保険の代わりとしては貯金か投資が挙げられます。特に投資は学資保険とは比べものにならない程のリターンを得られる可能性が高くおすすめです。
保険は家計を圧迫する大きな固定費です。保険料の見直しに興味がある人は、ぜひ以下の記事もご覧ください。